プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所5、6号機滞留水の浄化後の構内使用について

                             平成23年10月7日
                             東京電力株式会社

 当社福島第一原子力発電所では、伐採木の自然発火防止や粉塵の飛散防止を目的
とした構内散水を予定しております。

 現在、福島第一原子力発電所5、6号機建屋内の滞留水については、津波による
海水や雨水等が流入したものであり、もともと放射性物質をほとんど含んでおりま
せんが、循環浄化装置により放射性物質を除去したうえで、仮設タンクおよびメガ
フロートに貯蔵しております。
 さらに、9月中旬からはRO装置*1を設置し、これらの水の塩分除去ならびに
さらなる放射性物質の除去を行っております。

 これまで、福島第一原子力発電所構内で使用する淡水については、水源地より取
水した水を利用しておりましたが、以上のような状況を踏まえ、今後、構内散水な
どの水源に5、6号機滞留水の処理水を使用し、水の有効利用を図ることとしまし
た。また、仮設タンクおよびメガフロートはいずれ満杯となることから5、6号機
の余剰水対策としても有効と考えております。

 なお、処理を行った淡水を使用するにあたり、事前に放射能濃度を測定した結果、
「水浴場の放射性物質に関する指針について」*2において示された基準を満足す
ることを確認しております。

                                  以 上

*1 RO装置
    逆浸透膜法により海水から淡水を製造する装置。

*2 水浴場の放射性物質に関する指針について
    環境省により示されたものであり、水浴場の放射性物質に係る水質の目安
   として、ヨウ素131で0.03Bq/cm3、セシウム134・137合計で0.05Bq/cm3。

添付資料
・福島第一原子力発電所5、6号機滞留水の浄化後の構内使用について(PDF 266KB)




	

	



			
			
		

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