プレスリリース 2011年

柏崎刈羽原子力発電所1号機の定期検査開始について

                             平成23年8月5日
                             東京電力株式会社

 当社は、平成23年8月6日から柏崎刈羽原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出
力110万キロワット)の第16回定期検査を開始いたしますのでお知らせいたします。

1.定期検査のための作業予定期間
   平成23年8月6日〜60日間

2.定期検査を実施する主な設備
 (1)原子炉本体
 (2)原子炉冷却系統設備
 (3)計測制御系統設備
 (4)燃料設備
 (5)放射線管理設備
 (6)廃棄設備
 (7)原子炉格納施設
 (8)非常用予備発電装置
 (9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事予定
 (1)燃料集合体の取替え
     燃料集合体764体中176体を取り替えます。

 (2)原子炉隔離時冷却系配管取替工事
     原子炉内で水の放射線分解によって生成される混合ガス(水素・酸素)
    が蓄積・滞留しないよう、原子炉隔離時冷却系の配管について、混合ガス
    を排出させるベント配管を新たに設置します。

 (3)津波対策
     津波対策として、以下の設備を配備・設置する。
   ・緊急用高圧配電盤の設置及び原子炉建屋内非常用高圧配電盤への常設ケー
    ブルの布設
   ・代替海水熱交換器設備の配備
   ・原子炉建屋トップベント設備の設置

4.その他
 (1)特別な保全計画に基づく設備点検
    平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震後の影響を継続的に監視す
   るため、疲労評価を実施し地震による影響がないと判断した箇所の非破壊検
   査や、地震時に軽微な影響が確認されたものの機能への影響はないと評価し
   対策不要とした設備の点検を行います。

 (2)換気空調系ダクトの点検
    平成20年3月に福島第一原子力発電所で確認された換気空調系ダクト不具
   合に関する対策の一環として、今回の定期検査において、換気空調系ダクト
   の点検作業を行います。

 (3)ジェットポンプ流量計測用配管の点検
    平成22年3月12日に柏崎刈羽原子力発電所2号機で確認されたジェットポ
   ンプの流量計測用配管切損の不具合に関する原因調査の一環として、今回の
   定期検査において、1号機のジェットポンプ流量計測用配管について、点検
   作業を行います。

 なお、起動につきましては、国や地元自治体とよくご相談させていただき、適切
に対応してまいります。

                                  以 上

 * ジェットポンプ
   原子炉冷却材再循環ポンプにより加圧された水を利用し、原子炉内の冷却水
  を循環させる回転部を持たない静止型のポンプ。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・福島第二
 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
 の影響により、全号機が運転を停止しております。

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)     8月6日から定期検査開始予定
     2号機(110万キロワット)     定期検査中
     3号機(110万キロワット)     定期検査中
     4号機(110万キロワット)     定期検査中
     5号機(110万キロワット)     運転中
     6号機(135万6千キロワット)   運転中
     7号機(135万6千キロワット)   運転中

 これにより、運転中のプラントは、3基、合計381万2千キロワットとなります。



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