東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成23年7月22日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標 「放射線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えておりま す。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※7月22日午前8時43分、2号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、注水 量を約3.8m3/hに調整。 ※7月22日午前7時10分、発電所内の一部の系統に電源を供給している母線のしゃ 断器が過負荷により作動し、3号機使用済燃料プール代替冷却設備、3・4号機 原子炉内監視計器類、水処理装置、免震重要棟、共用プールの冷却設備への電源 供給が停止。免震重要棟については、その後ただちにバックアップ用発電機によ り復旧。 なお、各号機原子炉への注水、窒素注入、および各モニタリングポストデータへ の影響はなし。 その後、外部電源系統を変更し、同日午前9時33分に免震重要棟、同日午前10時 35分に3・4号機原子炉内監視計器類、同日午前10時40分に共用プールの冷却設 備、同日午前11時50分に3号機使用済燃料プール代替冷却設備の電源をそれぞれ 復旧。現在、原因を調査中。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発余 剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域からの電 力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、5,730 万kW(7月末)、5,610万kW(8月末)へと修正いたします。 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向け、 当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140万kW の電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,590万kW (7月末)、5,470万kW(8月末)となります。 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電力 需給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減少か らの回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでおります。 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による需 要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、 今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確保すると ともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理 解・ご協力をお願い致します。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 329KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。