東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年7月15日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、6月17日に進捗状況についてお示ししております。原子炉 および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制する ことで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活い ただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※7月14日午後8時1分、3号機原子炉格納容器内への窒素ガスの封入を開始。 ※7月13日午後1時頃、正門の線量率を測定していた可搬型モニタリングポストの 表示がゼロになっていることを確認。その後、測定機器を調査し異常の無いこと を確認し、同日午後2時55分頃、電源の再起動により復旧。同日午後10時頃、再 度、当該計器の表示がゼロになっていることを確認。7月14日午後6時15分、可 搬型モニタリングポストの修理完了。 ※7月14日午前10時、6号機タービン建屋から仮設タンクへ移送した低レベルの滞 留水について、仮設タンクからメガフロートへの移送を再開。同日午後5時、移 送を終了。 ※7月13日午前11時、系統のフラッシング等のため、水処理装置の運転を停止。同 日午後1時07分、凝集沈殿設備の接続部付近に薬液注入ラインに漏えいを確認し たため、フラッシングを停止。その後、7月14日午後0時7分、漏えい箇所の修 理を完了。同日午後2時58分、水処理装置を起動、同日午後6時30分、水処理を 再開。 ※7月15日午前5時14分、水処理の定格流量の低下に対する原因調査等のため、水 処理装置の運転を停止。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ※7月14日午後3時5分、発電所構内に設置されているモニタリングポストの一部 (No.4)について、計測装置を覆っているカバーの内面の拭き取りやモニタリン グポストの脚部の拭き取り等の清掃作業を開始。同日午後3時55分、作業を終了。 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 4号機 7月14日午後5時17分より発電再開。 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発余 剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域からの電 力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、5,680 万kW(7月末)、5,560万kW(8月末)へと修正いたします。 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向け、 当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140万kW の電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,540万kW (7月末)、5,420万kW(8月末)となります。 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電力 需給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減少か らの回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでおります。 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による需 要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、 今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確保すると ともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理 解・ご協力をお願い致します。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 319KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。