今夏の需給見通しと対策について(第4報)
平成23年7月1日
東京電力株式会社
本年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、多くの発電所が停止した
なかで、広く社会の皆さまに節電へのご理解・ご協力をいただき、厚く御礼申し上
げます。
当社は、このたび、7,8月の詳細な需給見通し(9週間分)をとりまとめまし
たので、お知らせいたします。
供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発余剰の購
入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域からの電力融通
については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、5,680万kW
(7月末)、5,560万kW(8月末)へと修正いたします。
また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向け、
当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140万kW
の電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,540万kW
(7月末)、5,420万kW(8月末)となります。
しかしながら、経年火力の連続稼働等による計画外停止や、異常な猛暑による需
要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、
今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確保すると
ともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。
なお、60Hz地域の電力需給バランスが緩和した際には、当社への電力融通を最大
限(100万kW)いただけるよう、今後も引き続きお願いしてまいります。
<7月、8月の各週の需給見通し> (単位:万kW)
※最大電力は、各週の最大需要想定値、供給力は各週の平均値を記載
<7月末、8月末の需給見通し> (単位:万kW)
(注)昨年夏の最大電力は、5,999万kWを記録(7月23日)。今夏の想定最大電力
5,500万kWには、「夏期の電力需給対策について」に示された需要面の対策
へのご協力や、震災による生産減少からの回復を勘案し、昨年並の最大電力
より500万kW低い水準を見込んでいる。
<追加供給力(5月13日お知らせ以降の変更点)>
(1) 震災停止・定期点検等からの復帰【7月+220万kW】
広野火力1,2,4号機の復旧工程の前倒しを織り込み
(2) 自家発余剰の購入増 等【+40万kW】
(3) 電力融通の減【▲100万kW】
※揚水発電については、本見通しでは650万kWで織り込んでおります。需給が厳
しい状況においては、その時点における上ダムの貯水量や需要動向をふまえ、
揚水の発電量について詳細に精査したうえで反映することといたします。
皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理
解・ご協力をお願いいたします。
以 上
<参考> 予備率と使用率の計算例(当社7月末の需給見通しの場合)
添付資料
・別紙:
需要面の対策の取り組み状況について(PDF 8.83KB)
・
参考(PDF 613KB)
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