プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所に滞留している高い放射線量が検出された排水の集中廃棄物処理施設への移送に係る報告書の提出について

                             平成23年6月22日
                             東京電力株式会社

 現在、福島第一原子力発電所タービン建屋内には、多量の放射性廃液が存在して
おり、4月10日、経済産業大臣より、福島第一原子力発電所に滞留している高い放
射線量が検出された排水の集中廃棄物処理施設への移送に関して、その必要性、安
全性に係る評価、恒久的な排水保管及び処理施設についての方針等についての報告
徴収の指示を受けました。
                     (平成23年4月15日お知らせ済み)

 4月18日、集中廃棄物処理施設のうち、プロセス主建屋について、止水対策など
を終了したことから、この指示に基づきその内容をとりまとめ、経済産業大臣に報
告するとともに、報告内容につきましては、経済産業省原子力安全・保安院におい
てご確認いただきました。
                     (平成23年4月19日お知らせ済み)

 4月19日より、2号機タービン建屋から集中廃棄物処理施設のうちプロセス主建
屋へ、放射線レベルの高い廃液の移送を継続的に行っています。
 その後、3号機タービン建屋内の放射性廃液についても、水位が上昇傾向である
ことから、更なる一時保管先の確保を進めており、集中廃棄物処理施設のうち、雑
固体廃棄物減容処理建屋について、止水対策工事を進めておりました。
 5月16日、同建屋の止水対策などを終了したことから、上記の指示に基づきその
内容をとりまとめ、経済産業大臣に報告し、内容につきましては、経済産業省原子
力安全・保安院においてご確認いただき、3号機タービン建屋内から集中廃棄物処
理施設へ放射線レベルの高い廃液を移送することとしておりました。
                     (平成23年5月16日お知らせ済み)

 その後、放射性廃液をプロセス主建屋および雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送し
ておりましたが、プロセス主建屋では、予定していた貯水レベルに近づいたこと、
および雑固体廃棄物減容処理建屋では、隣接する地下通路への漏えいの可能性があ
ることから、移送作業を見合わせておりました。
 そうした状況の中で、2号機タービン建屋および3号機タービン建屋の滞留水が
増加傾向にあり、系外への漏えいを防ぐために、プロセス主建屋の貯水レベルを再
検討し、経済産業省原子力安全・保安院に報告しました。
                     (平成23年6月4日お知らせ済み)

 2号機タービン建屋の滞留水については、6月4日午後6時39分より、プロセス
主建屋へ、3号機タービン建屋の滞留水については、6月5日午後6時26分より、
3号機復水器へそれぞれ移送を開始しました。
 このたび、2号機タービン建屋および3号機タービン建屋の滞留水について、系
外への漏えいの更なるリスク低減をはかるため、プロセス主建屋の貯水レベルを再
検討し、経済産業省原子力安全・保安院に報告しました。
                     (平成23年6月8日お知らせ済み)

 2号機タービン建屋の滞留水のプロセス主建屋への移送については、6月16日午
前8時40分、移送を停止しました。
 3号機タービン建屋の滞留水の3号機復水器への移送については、予定していた
貯水量に達したことから、6月9日午前10時44分、移送を停止しました。その後、
3号機タービン建屋の滞留水について、6月14日午前10時5分、プロセス主建屋へ
の移送を開始し、6月16日午前8時46分、移送を停止しました。
 このたび、2号機タービン建屋および3号機タービン建屋の滞留水の系外への漏
えいの更なるリスク低減をはかるため、隣接する地下通路への漏えいの可能性があ
ることから、5月25日以降、移送を見合わせていた雑固体廃棄物減容処理建屋(高
温焼却炉建屋)への再移送について、漏えいの可能性がある地下通路等から地下水
への漏えいリスクに対する評価等を行い、経済産業省原子力安全・保安院に報告し
ました。
                     (平成23年6月17日お知らせ済み)

 2号機タービン建屋の滞留水については、6月20日午後1時37分より、1号機復
水器へ移送を開始し、予定していた貯水量に達したことから、6月21日午後5時9
分に移送を停止いたしました。また、6月22日午前9時56分より、プロセス主建屋
への移送を再開しました。
 3号機タービン建屋の滞留水については、6月18日午後1時31分、雑固体廃棄物
減容処理建屋への移送を開始し、予定していた貯水量に達したことから、6月20日
午前0時2分、移送を停止しました。また、6月21日午後3時32分より、プロセス
主建屋への移送を再開しました。
 このたび、2号機タービン建屋および3号機タービン建屋の滞留水について、系
外への漏えいの更なるリスク低減をはかるため、プロセス主建屋の貯水レベルを再
検討し、その結果をとりまとめて、本日、経済産業省原子力安全・保安院に報告し
ましたのでお知らせします。

                                  以 上

(添付資料)
・プロセス主建屋への移送における貯水レベルの再々変更について(概要)
                           (PDF 106KB)




	

	



			
			
		

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