福島第一原子力発電所における当社社員の被ばく線量の評価作業状況について(続報2)
平成23年6月20日
東京電力株式会社
当社は、福島第一原子力発電所における緊急作業時に従事した当社社員の内部被
ばく線量の評価作業を、順次実施しておりますが、平成23年6月10日、当社男性社
員2名が緊急時の線量限度である250mSvを超えることを確認いたしました。
また、新たに当社男性社員1名の甲状腺の体内放射能量(よう素131)が高いこと
を確認したことから、独立行政法人放射線医学総合研究所殿に、追加で被ばく線量
の評価作業をお願いしておりました。
(平成23年6月10日 お知らせ済み)
6月18日、同研究所殿より、評価結果について報告をいただき、これをもとに、
当社は内部被ばく線量の評価を行い確定しましたので、以下の通り、お知らせいた
します。評価の結果、当該社員1名も緊急時の線量限度である250mSvを超えること
を確認いたしました。
なお、当該社員につきましては、健康診断の結果、健康への影響はないことが確
認されております。
【当該社員の被ばく線量】
・352.08mSv(内訳:外部被ばく 110.27mSv、内部被ばく241.81mSv)
注)上記には5月分の免震重要棟内に滞在中の線量及び移動中の線量は評価中で
あることから含んでいない。これらは、評価後に加算して確定する予定。
さらに、6月18日、緊急作業に従事した当社社員の内部被ばく線量の評価作業の
中で、当社男性社員1名の甲状腺の体内放射能量(よう素131)が作業期間に比し高
めであることが確認された旨、測定・評価のご協力をいただいている独立行政法人
日本原子力研究開発機構殿より当社にご連絡がありました。この社員については、
同日医師の診断を受け、健康への影響がないことを確認いたしました。
当該社員1名については、独立行政法人放射線医学総合研究所殿による健康診断
を受けるとともに、今後、同研究所殿よりご助言をいただきながら、内部被ばく線
量の詳細評価を行い、被ばく線量の確定作業※を行ってまいります。
以 上
※ 被ばく線量の確定作業
作業に伴う被ばく線量と免震重要棟内に滞在中の被ばく線量を評価・加算す
るとともに、内部被ばくの預託実効線量(今後50年間に受ける放射線量)を評
価する作業。
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