東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年6月4日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、5月17日に進捗状況についてお示ししております。原子炉 および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制する ことで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活い ただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※6月3日午後6時39分、2号機タービン建屋トレンチ滞留水について、タービン 建屋内復水器ホットウェルへの移送を開始。 ※6月3日午後2時35分、コンクリートポンプ車による4号機使用済燃料プールへ の放水を開始(同日午後2時44分〜午後6時58分、ヒドラジンをあわせて注入)。 同日午後9時15分、終了。 ※6月3日、屈折放水塔車(高所放水車)を用いて、3号機タービン建屋屋根・外 壁に対して、放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を約4,800m2の範囲に散布。 6月3日、展望台周辺他において、作業員が飛散防止剤を約8,750m2の範囲に 散布。 ※6月2日に採取した海底土(福島第一、第二原子力発電所沖合約3km地点で2 箇所)について、核種分析を行った結果、セシウム134、セシウム137を検出。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 東北地方太平洋沖地震により、多くの発電所が停止した事態に対処するため、こ れまで供給力の確保に全力で取り組んでまいりましたが、このたび、追加供給力の 確保の見通しが立ったことから今夏の供給力を上方修正いたしました。 またこの夏の計画停電の「原則不実施」を継続するためには、供給力のさらなる 確保に加え、引き続き、広くお客さまの節電へのご理解・ご協力が不可欠であるこ とから、政府の電力需給緊急対策本部より示されました「夏期の電力需給対策につ いて」の内容を踏まえ、当社としての具体的な取り組み内容を取りまとめておりま す。 (お知らせ済) なお、経年火力の連続稼働等による計画外停止や、異常な猛暑による需要の急増 などが発生した場合には、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、 今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、これまで検討してきた追加 供給力対策を着実に実施するとともに、引き続き供給力の確保に努めてまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 260KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。