プレスリリース 2011年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午前9時現在】

                             平成23年4月13日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
 ※下線部が新規事項 
 
【原子力発電所】
・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機は定期検査中)
※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震後の確
 認状況については以下の通り。
・1〜6号機の外部電源は異常なし。
・1〜3号機の原子炉への注水状況、1号機原子炉格納容器内への窒素封入状況に
 異常がないことを確認。
・各号機の主要パラメータについて異常がないことを確認。
・地震前後のモニタリング指示値は異常なし。
・地震発生後、屋外作業員に対して免震重要棟への退避を指示。その後、作業員の
 安否が確認されたことから、午後3時5分に退避命令を解除。

※4月12日午後4時26分より、3号機使用済燃料プールへのコンクリートポンプ車 
 による放水を開始。同日午後5時16分終了。本日13日午前0時30分より、4号機使用済燃料プールへのコンクリートポンプ車 
 による放水を開始。同日午前6時57分終了。4月12日午後7時35分より、2号機立坑の滞留水について2号機復水器への移送 
 を開始。 
 
※4月2日午前9時30分頃、2号機取水口付近の電源ケーブルを収納する立坑(コ
 ンクリート製)内に水が溜まっており、空間線量で1,000 mSv/hを超えているこ
 と、その水が立坑側面の亀裂(約20cm)より海に流出していることを確認。2号
 機のトレンチと当該立坑につながるトレンチには接続箇所があり、2号機タービ
 ン建屋の溜まり水が、当該接続箇所を経由し、立坑亀裂部分から海へ流出した可
 能性を考え、生コンクリートを立坑に二回にわたり注入したが、海への水漏れの
 量に変化なし。新しい止水方法について検討し、高分子ポリマー等を活用した止
 水作業を開始。4月4日、立坑からトレーサーを投入し、水の流れの調査を実施
 したが、流出量の減少、流出水の色の変化は確認されず。図面のチェック、ルー
 トの確認を行うと共に、現場の状況を詳細に確認し、当該当該ピットからの漏え
 いではなく、ピット上流の管路とダクトのつなぎ目等から管路の下にある砕石層
 (砂利の層)に高濃度の水が漏出し、それらを伝って海へ放出されている可能性
 についても検討。砕石層からの水の漏えいへの対策として、管路周辺の地盤自体
 に止水対策を行うこととし、止水の専門家の手配を行うと共に、必要な資機材の
 調達を進め、4月5日、水ガラス系の薬液注入を実施。立坑周辺に2カ所の穴を
 開けてトレーサーを投入したところ、4月5日午後2時15分、トレーサーが立坑
 周辺の隙間を通じて海へ流出していることを確認。このため、4月5日午後3時
 7分より立坑周辺の穴から凝固剤の注入を開始し、4月6日午前5時38分頃、ピ
 ット側面のコンクリート部分からの流出が止まったことを確認。また、2号機タ
 ービン建屋の水位については、上昇していないことを確認。同日、流出箇所に対
 して、ゴム板と治具による止水対策を実施し、引き続き漏えいの有無を監視中。
 一方、4月5日午後3時より、発電所南側の専用港内からの汚染水の流出を防ぐ
 ため、防波堤周辺で大型土のうの積み込みによる止水工事を開始。また、専用港
 内から放射性物質を含む水の流出を防ぐため、4月11日10時45分、発電所南側の
 防波堤付近に約120メートルのシルトフェンス(二重)を設置。4月12日、2号 
 機スクリーン前面に鉄板(1枚)を設置、継続作業中。 
 立坑内の水および近傍の海水サンプリングを実施し、ヨウ素、セシウムを検出。
 今後、その他の核種についても再評価を実施予定。また、4月2日より、福島第
 一、第二発電所沖合約15km地点における海水サンプリングも開始し(4月5日
 より、新たに3箇所を追加)、今後、総合的に評価予定。

※4月1日午後3時より、共用プール山側の約500mの範囲に、地面の放射性物
 質の飛散を防ぐ飛散防止剤を試験的に散布。同日午後4時5分に終了。また、4
 月5日には4号機東側、南側および共用プール山側の合計約600mに試験散布。
 4月6日には共用プール山側の約600m、8日には約680m、10日には約550m、
 11日には約1,200m12日には約700mの範囲に試験的に散布。

・福島第二原子力発電所 1〜4 号機 地震により停止中
※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震による
 影響はなし。

・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
 (2〜4号機は定期検査中)
※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震によ
 る影響はなし。

【火力発電所】
・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中
・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中
・鹿島火力発電所 6号機 地震により停止中

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】
 東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止
したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ
ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ
ンスは著しく改善を見せております。
 こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが
維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし
た。
 なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧
する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに
おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい
たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ
を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ
しくお願いいたします。
 また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継
続することを目指してまいります。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(PDF 189KB) 
 
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。

 



	

	



			
			
		

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