当社福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所において得られた地震観測記録について(暫定)
平成23年4月1日
東京電力株式会社
平成23年3月11日午後2時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震の際に、当社
福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所の原子炉建屋最地下階で得られた地
震観測記録についてとりまとめましたので、以下の通りお知らせいたします。
また、平成18年に改訂された「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」に
基づく耐震安全性の評価で算定した最大応答加速度値をあわせてお示ししておりま
す。
今後は、引き続き記録の回収に努めるとともに、得られた記録を用いた詳細な検
討を進めてまいります。
表.東北地方太平洋沖地震において福島第一、福島第二原子力発電所で得られた地
震観測記録と基準地震動Ssに対する応答値との比較
【参考】各発電所のスクラム設定値(設定値を超えると原子炉が自動停止する)
以 上
用語の解説
・地震観測記録
地震によってもたらされる揺れを示す記録。揺れの大きさは、最大加速度(ガ
ル)などで示される。
・発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針
発電用軽水型原子炉の設置許可申請に係る安全審査のうち、耐震設計方針の妥
当性について判断する際の基礎を示すことを目的として国が定めたもの。地震学
及び地震工学に関する新たな知見の蓄積並びに発電用軽水型原子炉施設の耐震設
計技術の著しい改良及び進捗を反映し、平成18年9月に改訂が行われた。
・基準地震動Ss
発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針で規定される、施設の耐震設計に
おいて基準とする地震動。
・基準地震動Ssに対する最大応答加速度値
耐震安全性評価において、基準地震動Ssを想定した際の建物などの揺れを加速
度で評価した場合の最大値。
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