福島第二原子力発電所4号機の定期検査開始について
平成22年11月8日
東京電力株式会社
当社は、平成22年11月9日から福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出
力110万キロワット)の第17回定期検査を開始いたしますのでお知らせいたします。
1.定期検査のための停止予定期間
平成22年11月9日〜平成23年1月24日(77日間)
2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン
3.定期検査中に実施する主な工事等の予定
(1)燃料集合体の取替え
燃料集合体764体中172体を取り替えます。
(2)非常用ディーゼル発電機整流器盤他取替工事
非常用ディーゼル発電機(A)(B)の整流器盤*1を取り替えます。
また、高圧炉心スプレイ系非常用ディーゼル発電機の整流器盤と自動電圧
調整器盤*2を取り替えます。
(3)炉心シュラウド溶接部予防保全工事
炉心シュラウド中間部リングと中間胴上部の内側の溶接部、中間胴上部
と下部の内側の溶接部に対して、高圧水を水中でノズルから噴射するウォ
ーター・ジェット・ピーニング*3で圧力を加え、残留応力を改善します。
(4)耐震裕度向上工事
耐震裕度の向上を図るため、排気筒支持鉄塔に対する衝撃や地震の揺れ
を吸収する油の粘性を利用した制震装置(オイルダンパー)の設置、並び
に主要配管にサポートの設置・追加を行います。
以 上
*1 整流器盤
交流電力を直流電力に変換するための機器(整流器)を収納した制御盤。
*2 自動電圧調整器盤
発電機の電圧を一定に制御するための機器(調整器)を収納した制御盤。
*3 ウォーター・ジェット・ピーニング
溶接部表面に高圧水をあてることによって、表面の残留応力改善を図る方
法。
高圧水を水中でノズルから噴射することにより気泡が発生し、この気泡が
崩壊したときに生じる衝撃圧力を利用して、材料表面の残留応力を引張応力
から圧縮応力に改善し、ひびを起こしにくくするもの。
<参考>当社原子力発電所の現況
福島第一・1号機( 46万キロワット) 運転中
2号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
3号機( 78万4千キロワット) 運転中
4号機( 78万4千キロワット) 運転中
5号機( 78万4千キロワット) 停止中
6号機(110万キロワット) 定期検査中
福島第二・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 11月9日から定期検査開始予定
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 定期検査中
3号機(110万キロワット) 定期検査中
4号機(110万キロワット) 定期検査中
5号機(110万キロワット) 定期検査中
6号機(135万6千キロワット) 定期検査中
7号機(135万6千キロワット) 運転中
これにより、停止中のプラントは、9基、合計952万4千キロワット、運転中の
プラントは、8基、合計778万4千キロワットとなります。
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