プレスリリース 2010年

調整運転中の福島第一原子力発電所1号機の原子炉の計画停止について

                             平成22年8月13日
                             東京電力株式会社

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<概要>
(事象の発生状況)
 ・平成22年8月12日、調整運転中の当社福島第一原子力発電所1号機のタービン
  建屋1階床面に放射性物質を含む水が滴下していること(約3秒に1滴程度)
  をパトロール中の当社社員が発見いたしました。
 ・漏えい箇所の調査を行うとともに、準備が出来次第、原子炉を計画的に停止す
  ることといたしました。
(今後の対応)
 ・原因について調査いたします。
(外部への影響)
 ・本事象による外部への放射能の影響はありません。

詳細は以下のとおりです。
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1.事象の発生状況
  調整運転中の当社福島第一原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力46万キロ
 ワット)において、平成22年8月12日午後4時30分頃、高圧タービンのケーシン
 グ下部近傍からタービン建屋(管理区域*1)1階の給水加熱器*2エリア付近
 に放射性物質を含む水が滴下していること(約3秒に1滴程度)をパトロール中
 の当社社員が発見いたしました。
  漏えいした水は、タービン建屋1階の床面に溜まっており、漏えい量は約10ミ
 リリットル、放射能量は約4ベクレルでした。なお、漏えいした水は拭き取りを
 実施し、水受けを設置しております。
  現在も水の滴下は継続しているもののごく微量であり、増加傾向は見られない
 こと、また、当該エリアの放射線モニタの指示値は通常の変動範囲内であること
 から、ただちに運転に影響を及ぼすものではありません。
  今後、プラントの安全・安定運転に万全を期すため、漏えい箇所の調査を行う
 とともに、準備が出来次第、原子炉を計画的に停止することといたしました。

2.今後の対応
  今後、原因について調査いたします。

3.外部への影響
  1・2号機主排気筒モニタ*3の指示値および空間線量率を測定するため発電
 所敷地周辺に設置されているモニタリングポスト*4やダストモニタ*5の指示
 値は、通常の変動の範囲内であり、本事象による外部への放射能の影響はありま
 せん。

                                  以 上

*1 管理区域
    放射線による無用な被ばくを防止するため、また、放射性物質による放射
   能汚染の拡大防止をはかるために管理を必要とする区域。

*2 給水加熱器
    蒸気タービンを回した蒸気を復水器で水に戻した復水を原子炉に給水する
   際、熱効率を良くするため、蒸気タービンから抽出した蒸気(抽気)を用い
   て復水を加熱する装置。

*3 主排気筒モニタ
    環境へ放出される排気中の放射線を測定する装置。

*4 モニタリングポスト
    発電所敷地周辺に設置され、空間線量を測定する機器。

*5 ダストモニタ
    発電所敷地境界近傍で空気中の塵を連続的に集塵し、含まれている放射能
   を測定している計測器。

添付資料
・添付図(PDF 42.7KB)




	

	



			
			
		

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