米国における「サウステキサスプロジェクト原子力発電所3・4号機増設プロジェクト」への参画について
〜日本の電力会社として初めて海外の原子力発電事業に出資参画〜
平成22年5月10日 東京電力株式会社 当社は、米国で初めて改良型沸騰水型軽水炉(以下、ABWR)を採用する「サ ウステキサスプロジェクト原子力発電所3・4号機増設プロジェクト」に出資参画 することとし、本日、プロジェクト開発会社である米国のニュークリア・イノベー ション・ノースアメリカ社(以下、NINA社)との間で契約を締結いたしました。 海外における原子力発電事業への出資参画は、日本の電力会社として初めてとな ります。 本プロジェクトは、NINA社が、米国テキサス州マタゴルダ郡のサウステキサ スプロジェクト原子力発電所(現在、1・2号機が運転中)に、出力135万キロワ ット級のABWRを2基増設し、2016〜2017年の営業運転開始を目指す発電事業で す。 当社は、2006年8月にNINA社の親会社であるNRGエナジー社から、本プロ ジェクトに対する技術支援および出資参画の要請を受け、2007年3月からABWR の建設・運転経験などの知見を活かし、本プロジェクトに対する技術コンサルティ ングを行ってまいりましたが、今後の長期的かつ安定的な収益の確保に加え、新た な事業機会の創出による当社の更なる成長、低炭素社会の実現に向けての積極的な 国際貢献、ますますニーズが高まる原子力事業に資する人材の育成など多面的な意 義を踏まえ、本プロジェクトに出資参画することといたしました。 具体的には、米国エネルギー省が本プロジェクトに対して条件付債務保証を付し、 それを承諾することを条件に、NINA社が本プロジェクトの権益を保持すること を目的に設立したNINAインベストメンツホールディングス社が予定する10%の 増資を、当社が米国に新たに設立する子会社を通じて1億2,500万ドル(約120億円) で引き受けることにより、本プロジェクトの9.2375%の権益を取得いたします。ま た、1年後を目途に追加増資10%を1億2,500万ドルで引き受けることができる権 利を3,000万ドル(約28億円)で取得いたします。 これまで当社は、6ヶ国(9プロジェクト)における火力発電事業への投資およ び発電所運用・保守のほか、日米欧で風力発電事業を行っているユーラスエナジー ・ホールディングスへの出資も行っておりますが、今後も、低炭素社会の実現に向 けた海外における原子力発電事業への関与も含め、新たな成長・発展を目指し、海 外における当社の技術力やノウハウを活かしたコンサルティング事業や発電事業な どを積極的に推進してまいります。 以 上