プレスリリース 2009年

東通原子力発電所1号機の原子炉設置許可申請書に係る補正書の経済産業省への提出について

                             平成21年12月16日
                             東京電力株式会社

 当社は、本日、東通原子力発電所1号機の原子炉設置許可申請書(平成18年9月
29日申請)に係る補正書(以下「補正書」という)を経済産業大臣に提出いたしま
したのでお知らせいたします。

 現在、経済産業省による安全審査が行われておりますが、今回、申請後に得られ
た新たな知見などを踏まえて原子炉設置許可申請書の記載内容の変更を行うものです。
 詳細は下記のとおりです。
 
1.可燃性ガス濃度制御系*1の変更(別添1)
  原子炉の冷却材(水)が喪失する事故が発生した際、原子炉格納容器内に発生
 する可燃性ガスの水素と酸素の濃度を下げるための可燃性ガス濃度制御系として、
 国内で初めて触媒を用いて水素と酸素を結合させる方式(触媒式)を採用するこ
 ととしていたが、申請後に得られた知見を踏まえ、先行プラントで採用している
 加熱により水素と酸素を結合させる従来の方式(熱反応式)に変更する。

2.当社専用のモニタリングポスト*2の設置(別添2)
  当社発電所敷地境界付近における放射線監視のためのモニタリングポストの一
 部を、敷地が隣接する東北電力株式会社東通原子力発電所と共用することとして
 いたが、運転開始後の点検などの設備管理を当社がより適切に行うため、共用を
 とりやめ、当社専用のモニタリングポストを設置する。

3.当社専用の気象観測設備の設置(別添2)
  隣接する東北電力株式会社東通原子力発電所敷地内にある気象観測設備を共用
 しているが、運転開始後の点検などの設備管理を当社がより適切に行うため、当
 社発電所敷地内に当社専用の気象観測設備を新たに設置する。

                                  以 上

○添付資料
 別添1:可燃性ガス濃度制御系の設計の比較(PDF 53.5KB)
 別添2:モニタリングポスト、気象観測設備の変更について(PDF 97.2KB)

 *1 可燃性ガス濃度制御系
   原子炉冷却材喪失事故時に発生する可燃性ガス(水素、酸素)が、原子炉格
  納容器内にたまり、水素と酸素が反応して燃焼を起こすことを防ぐため、可燃
  性ガス濃度を制限値以下になるよう処理する装置。
 *2 モニタリングポスト
   発電所敷地周辺に設置され、空間線量を測定する機器。



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