豪州ウィートストーンLNGプロジェクトへの参画およびLNG購入に関する基本合意書の締結について
〜当社2例目となるLNG上流権益の取得へ〜
平成21年12月5日 東京電力株式会社 当社は、本日、「豪州ウィートストーンLNGプロジェクト(以下、「本プロジ ェクト」)」からのLNG購入および、本プロジェクトへの参画について、シェブ ロン・オーストラリア社およびシェブロンTAPL社(以下、「売主2社」)と基 本合意書(HOA:Heads of Agreement)を締結いたしました。これにより、年 間最大約410万トンのLNG調達を見込んでおり、今後、購入および本プロジェク ト参画に関する詳細契約書の締結に向け、交渉を進めてまいります。 本プロジェクトは、開発権益を保有する売主2社の親会社であるシェブロン社が 昨年3月に開発計画を公表した、西豪州北西部沖合鉱区の海底ガス田から産出され る天然ガスを西豪州アシュバートン・ノースに建設を予定するプラントにて精製・ 液化し販売するLNGプロジェクトで、平成28年度から平成30年度に運転開始、年 間最大860万トンの生産を見込んでおります。 当該プロジェクトの公表をうけ、当社からシェブロン社に対し、LNGの購入に 加え、事業パートナーとしての参画について打診を行い、これまで検討・協議して まいりましたが、このたび、LNG購入とあわせ、本プロジェクトのガス田が立地 する沖合鉱区のうち、同社が保有する鉱区開発権益の15%を当社が取得することの 基本条件について合意いたしました。 これにより、当社は本プロジェクト全体の11.25%に参画することとなり、購入 分として年間約310万トン、自社権益からの取得として年間約100万トン、合計で年 間最大約410万トンのLNGを取得できるものと見込んでおります。 これは、当社がすでに参画しているバユ・ウンダン・ガス田事業に続く2件目の 上流事業への投資案件であり、また、当社が現在締結しているLNG長期契約の契 約数量と比較しても最大規模となり、現状の当社LNG年間消費量の約2割に相当 します。 当社は、上流事業への参画を、エネルギー供給の確実性の向上と、事業領域拡大 の手段の一つととらえ、当社グループによるLNGバリューチェーンの確立に取り 組んでまいりました。このたびの本プロジェクト参画により、さらなる調達力の安 定性、経済性を追求できると期待しており、今後も、環境負荷の少ないLNGにお ける上流分野への積極的参画を通して、企業価値の向上を目指すとともに、低炭素 社会の実現に貢献してまいります。 以 上