富津火力発電所4号系列第2軸の営業運転開始について
平成21年11月10日
東京電力株式会社
当社は、本日、富津火力発電所4号系列第2軸(50.7万kW)の営業運転を開始
いたしました。
発電方式は、1,500℃級コンバインドサイクル発電(MACC: More Advanced
Combined Cycle)を採用しており、これは川崎火力発電所1号系列第1〜3軸およ
び、昨年7月に営業運転を開始した富津火力発電所4号系列第1軸に続き、5例目
のMACCの営業運転開始となります。
なお、同様の発電方式を採用する第3軸については、平成22年10月の営業運転開
始を予定しております。
富津火力発電所4号系列の特長は次のとおりです。
(1)世界最高水準の熱効率59%を実現
ガスタービンに最新の耐熱材料と冷却技術を導入し、燃焼温度を1,500℃と
したことなどにより、現在運転中の発電設備では世界最高水準の59%という高
い熱効率を実現しました。これにより、従来型のLNG火力と比較して約4割
熱効率が向上し、燃料の使用量および、CO2排出量を約25%抑制します。
(2)最新技術の採用で環境にやさしい発電所を実現(大気汚染を抑制)
燃料には硫黄酸化物(SOx)や、ばいじんを排出しないクリーンな液化天
然ガス(LNG)を使用するとともに、最新型の低NOx(窒素酸化物)燃焼
器および高性能脱硝装置を採用しました。
当社は、今後も、電力の安定供給や環境性・経済性などを踏まえ、CO2排出量
の少ない高効率のLNG火力発電の開発を進めるとともに、火力・水力・原子力・
再生可能エネルギーなどの電源のベストミックスをさらに推進し低炭素社会を目指
してまいります。
以 上
添付資料
・別紙:富津火力発電所4号系列の概要(PDF 223KB)
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