プレスリリース 2009年

柏崎刈羽原子力発電所7号機 新潟県中越沖地震後のプラント全体の機能試験の進捗状況について(原子炉圧力上昇(約3.5MPa)後の評価について)

                             平成21年5月11日
                             東京電力株式会社

 当社柏崎刈羽原子力発電所7号機(改良型沸騰水型、定格出力135万6千キロワ
ット)は、平成19年7月16日に発生した中越沖地震の影響により停止しておりまし
たが、平成21年5月8日よりプラント全体の機能試験を開始し、5月9日に原子炉
を起動いたしました。           (平成21年5月9日お知らせ済み)

 その後、原子炉圧力を上昇させ、原子炉圧力が約3.5MPaに到達した後に一旦原子
炉を未臨界状態*1とし、5月10日午後6時現在までに、計画された試験を実施し、
試験結果について問題がないことを確認いたしました(試験項目および結果の概要
については、添付資料を参照)。

 これまでの試験結果を踏まえ、再度、原子炉を臨界状態とし、原子炉圧力を定格
圧力(約7.0MPa)に上昇させ、5月11日午前3時12分に到達いたしました。

 その後、すでにお知らせ済みですが、5月11日午前6時43分、原子炉隔離時冷却
系*2の起動試験を実施したところ、圧力抑制室の水位が通常の範囲を超えたため、
保安規定で定める「運転上の制限」*3を逸脱いたしました。その後、水位低下操
作を行い、午前6時51分に運転上の制限内に復帰いたしました。
 また、午前6時53分頃、原子炉隔離時冷却系が通常の操作で停止できない事象が
発生したことから、現場操作により原子炉隔離時冷却系を停止させました。原因調
査のため一時的に待機除外にしたことから、「運転上の制限」を逸脱いたしました。
その後、原子炉隔離時冷却系を待機状態に復帰させたことから、午前7時31分、「
運転上の制限」の逸脱からの復帰を宣言いたしました。
 なお、環境への放射性物質の放出はなく、放射能の影響はありません。

 現在、原因について調査を実施しております。
 原子炉の注水機能は確保されていること、当該系統のポンプが現場操作により停
止されていることから、地震の影響ではないものと判断しております。

 今後の機能試験の評価結果については、随時、お知らせしてまいります。

                                  以 上

○添付資料
 別紙:柏崎刈羽原子力発電所7号機 新潟県中越沖地震後のプラント全体の機能
    試験に係る進捗状況(平成21年5月11日)(PDF 142KB)

*1 未臨界状態
    核分裂の連鎖反応が持続しない状態。

*2 原子炉隔離時冷却系
    何らかの原因により、通常の原子炉給水系が使用不可となり、原子炉水位
   が低下した場合等において、原子炉の蒸気を駆動源にしてポンプを回し、原
   子炉の水位確保および炉心の冷却を行う系統。なお、本系統は非常用炉心冷
   却系である。

*3 運転上の制限
    保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を
   満足しない場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満
   足しない場合には、要求される措置にもとづき対応することになる。

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