「東西連係ガス導管」の運用開始について
平成21年3月27日 東京電力株式会社 当社は、本日、富津火力発電所と東扇島火力発電所のLNG基地間をつなぐ 「東西連係ガス導管」の運用を開始いたしました。 「東西連係ガス導管」は、富津火力発電所(千葉県富津市)と東扇島火力発 電所(神奈川県川崎市)に設置された2つのLNG基地を、東京湾海底下を横 断する延長約20kmのガス導管でつなぐ設備で、平成15年4月より建設を進めて まいりました。 本導管の運用開始により、京葉側5ヶ所と京浜側3ヶ所のLNG火力発電所 を結ぶガスネットワークが構築されることになり、LNG供給の安定性が一層 向上するとともに、発電所とLNG基地の弾力的かつ効率的な運用が実現いた します。 「東西連係ガス導管」の特長は次のとおりです。 (1)1台のシールドマシンでは国内最長のトンネル掘進延長を達成 ・シールド工法(注)における1台のシールドマシンの掘進延長としては、 国内最長、世界でも最長クラスとなる約9.0kmを達成しました。(富津、 東扇島の両側から掘進を行ない、東京湾海底中央部で接合) ・シールドマシンの耐久性検討を十分に行うことにより、カッタビット( 地盤を削り取るツメ)などの部品を途中で交換することなく、約17ヶ月 でトンネルの掘進を完了しました。 (2)新開発の光ファイバ式ガス検知システムを採用 ・ガス導管の健全性を確認するために、新開発の光ファイバ式ガス検知シ ステムを採用しました。これにより、センサー部への電源供給が不要と なるため、従来の電気センサー式検知器に比べてメンテナンス性が向上 しました。 本導管の建設にあたりまして、地域の皆さまをはじめ、関係各方面の皆さま から多大なるご理解とご協力をいただき、深く感謝申し上げます。 当社は、引き続き、設備の運営管理を徹底し、地域の皆さまの安心と、電力 の安定供給に万全を尽くしてまいります。 以 上 (注)シールド工法、シールドマシン シールド工法はトンネル掘削工法の一つで、シールドマシンと称する鋼 製円筒状のトンネル掘削機を用いて地盤を掘削する工法。シールド工法は、 近年、都市の地下鉄、上下水道をはじめ、ガス、通信、電力の都市トンネ ル、ならびに東京湾アクアラインの海底トンネル等に幅広く用いられてお り、安全かつ合理的な建設工法である。 シールドマシン
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