平成20年12月11日
東京電力株式会社
当社は、国際開発機関であるアジア開発銀行(Asian Development Bank、以下
ADB)からの業務委託を通じて、ラオス・ベトナム間のメコン川流域における
「50万V国際送電系統マスタープラン策定のためのコンサルティング」を実施す
ることとし、本日より現地にて業務を開始いたしました。
本コンサルティングでは、平成20年12月から平成21年11月にかけて、送電部門、
系統部門の技術者、および社会環境影響評価や財務分析の専門家を順次派遣し、
カンボジア王国(以下 カンボジア)を通過し、ラオス人民民主共和国(以下 ラ
オス)とベトナム社会主義共和国(以下 ベトナム)を結ぶ50万V国際送電系統
について、経済、環境、および社会面での影響評価を踏まえたマスタープランな
どを策定いたします。
ベトナムは、南部を中心に急増する国内の電力需要への対応が喫緊の課題であ
り、本コンサルティングを通じて設置される50万V国際送電系統により、ラオス
からの電力購入を検討しています。一方、ラオスは、本系統を通じて発電電力量
の一部をベトナムに売電することにより外貨収入が期待できます。
このたびのコンサルティングは、こうしたラオスおよびベトナムの電力事情に
加え、送電線が通過するカンボジアの意向も踏まえ、三国から支援要請を受けた
ADBが50万V国際送電線計画の立案と検証に関するコンサルティング事業者を
募集し、送電系統の構築・運用において高い信頼性と実績を持つ当社が業務を受
託したものです。
当社は、これまでも海外各国において、当社の技術・ノウハウを活用して、電
源系統計画や省エネルギーマスタープランの策定などのコンサルティング事業を
実施しておりますが、今回の取り組みを通してメコン川流域の一層の発展にも寄
与してまいります。
以 上
添付資料
・別紙:「50万V国際送電系統マスタープラン策定のためのコンサルティング」概要
(PDF 15.5KB)
・参考1:ラオスの電力事情(PDF 25.4KB)
・参考2:ベトナムの電力事情(PDF 31.9KB)
・参考3:メコン川流域(PDF 43.8KB)
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