高効率水冷式スクリュチラー「ハイエフミニII」の開発・販売について
〜水冷式スクリュチラーとして業界最高のエネルギー効率を達成〜
平成20年11月11日
株式会社神戸製鋼所
中部電力株式会社
東京電力株式会社
関西電力株式会社
株式会社神戸製鋼所と中部電力株式会社、東京電力株式会社、関西電力株式会
社の4社は、このたび、ビルや工場の空調や冷却プロセスなどに使用される水冷
式スクリュチラー※1として業界最高のエネルギー効率(COP※2)を実現した
「ハイエフミニII」を開発しました。株式会社神戸製鋼所が、平成20年12月から
販売を開始いたします。
上記4社が平成15年に開発した従来機(ハイエフミニ)は、そのエネルギー効
率の高さとコンパクト性を高く評価いただき、多くのお客さまにご採用いただい
ております。今回開発した「ハイエフミニII」は、すでに業界最高のエネルギー
効率を達成している従来機(ハイエフミニ)の定価と同等としながら、同じ冷却
能力クラスの水冷式スクリュチラーとして業界最高のエネルギー効率となるCO
P6.0と、業界最高の年間のエネルギー効率(IPLV※3)9.2を同時に達成し
ました。
「ハイエフミニII」は、従来機(ハイエフミニ)の高効率化技術を活用しつつ、
運転状態に合わせて最適設計した高性能熱交換器により、一層の高効率化を実現
したものです。
なお、本開発機は、販売開始に先立ち、ニューアース2008(地球温暖化対策と
環境ソリューション技術展および国際シンポジウム)※4において展示のうえご
紹介いたします。
「ハイエフミニII」の主な特長は、以下のとおりです。
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1 優れたエネルギー効率を実現!
水冷式スクリュチラーとして業界最高のCOP6.0を実現。さらに、年間
のエネルギー効率(IPLV)も業界最高の9.2を達成。
2 定価を同等としながらランニングコストを削減!
従来機(ハイエフミニ)と同等の定価としながら、一層の高効率化により、
従来機(ハイエフミニ)に比べ、年間のランニングコストを7%削減※5。
3 エネルギー消費量とCO2排出量を削減でき、地球環境に優しい!
従来機(ハイエフミニ)に比べ、一層の高効率化により年間のエネルギー
消費量とCO2排出量をそれぞれ7〜8%削減※6。
4 ユニット構造でコンパクト・軽量なので、搬入作業が容易!
従来機(ハイエフミニ)で好評であった優れたコンパクト性を継承し、質
量も2.4tと軽量であるため搬入作業が容易。
さらに、4台まで接続することで、冷却能力528〜2,112kWまで、幅広い
空調負荷に対応可能。
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添付資料1:開発体制(PDF 14.1KB)
添付資料2:「ハイエフミニII」の概要(PDF 113KB)
※1 水冷式スクリュチラー:
主にビルや工場等の冷房用の冷水をつくる冷凍機(チラー)で、冷水製
造時の廃熱を冷却水へ放熱する熱交換器を備え、スクリュ圧縮機を使用
しています。
スクリュ圧縮機は、雌雄2つのネジが回転することによって、その2つ
のネジに囲まれた気体の容積が次第に減少していくことで圧縮を行いま
す。
※2 COP(Coefficient of Performance:成績係数)
=(冷却能力/消費電力):
値が大きいほど省エネルギー性が高いことを示します。
なお、本開発機のCOP6.0は日本工業規格JIS B 8613に準拠した冷水
入口/出口水温12℃/7℃、冷却水入口/出口温度30℃/35℃の条件に
おける値で、エネルギー投入量(消費電力)に対し、6倍の熱エネルギ
ーが取り出せることを意味します。
※3 IPLV(Integrated Part Load Value:期間成績係数):
IPLVはARI(Air conditioning & Refrigeration Institute:米国冷凍
空調工業会)が定める、冷却能力が100%の運転時だけでなく、中・低負
荷の運転時でのCOPも用いて、年間を通じた冷凍機の運転効率を表わす
簡易的指標です。ここで、本開発機のIPLV9.2とは、ARIの定める条
件で、年間のエネルギー投入量(消費電力量)に対して、9.2倍の熱エ
ネルギーが取り出せることを意味します。
※4 ニューアース2008
地球温暖化対策と環境ソリューション技術展および国際シンポジウム
会 期:平成20年11月26日(水)〜28日(金)
10:00〜17:00(最終日は16:30まで)
会 場:インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)
主 催:社団法人 大阪国際見本市委員会
社団法人 日本産業機械工業会
財団法人 地球環境産業技術研究機構
入場料:無料(登録制)
※5 年間のランニングコストを7%削減: |
・3地区で気象条件などが異なります。
※6 年間のエネルギー消費量とCO2排出量をそれぞれ7〜8%削減: ・単位発熱量は「エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則」の記載
値(9,970kJ/kWh)を使用しています。
・J(ジュール)はエネルギーの大きさを表す単位で、1kJ(キロジュール)
は103J、1GJ(ギガジュール)は109Jを意味します。1GJは約26リットル
の原油のもつエネルギーに相当します。
・3地区で気象条件などが異なります。 ・ここで、CO2排出原単位は1kWhの電力を使用する際に排出されるCO2
の重量を示します。3電力会社の平成19年度実績値を使用しています。
・ここで「t-CO2」とは、エネルギーの使用に伴う温室効果ガスの排出量を、
二酸化炭素(CO2)のもつ温室効果に換算し、t(トン)単位で表示した値で
す。「t-CO2」は、「CO2 重量で1トン相当の温室効果」を意味します。
・3地区で気象条件などが異なります。
<※5および※6の試算条件>
建物規模 :延床面積 7,500m2
用 途 :事務所
機器構成 :水冷式スクリュチラー 2台構成
運転時間 :4〜11月のうち平日 158日間 8〜18時の10時間
気象条件 :東京・名古屋・大阪地区の月別平均外気温度・外気湿度
計算方法 :上記条件で運転した場合の水冷式スクリュチラーのみの
ランニングコスト、エネルギー消費量およびCO2排出
量を積算
料金メニュー:平成20年11月現在の単価を使用 以 上 |
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