平成20年7月28日
東京電力株式会社
当社は、国土交通省関東地方整備局へ塩原発電所(所在地:栃木県那須塩原市
出力:90万kW 揚水式水力発電所※)の緊急・暫定使用に係わる河川法第23条(
流水の占用許可)の申請を行い、本日、同局より7月28日から9月12日までの期
間限定の水利使用許可書を受領しましたので、お知らせいたします。
塩原発電所は、違法取水により平成19年5月16日付で関東地方整備局長から河
川法第23条の取消処分を受けており、現在、同条の再申請に向け、上部ダムであ
る八汐(やしお)ダム調整池の止水対策調査等を進めております。
一方、今夏の需給につきましては、昨年発生した新潟県中越沖地震により当社
柏崎刈羽原子力発電所が全号機停止し、運転再開の見通しがたたない状況にあり
ますが、追加供給力を確保した結果、昨夏を上回る供給力を確保できる見通しで
す。
しかしながら、運転を再開した火力発電プラントなどの設備をフル稼働するこ
とに加え、猛暑となった場合には電力が高需要となる可能性もあることから、当
社は電力の安定供給に万全を期すため、地元の皆さまのご理解をいただき、万が
一の需給逼迫時に備えて塩原発電所を緊急使用できるよう、昨年に引き続き期間
限定で申請したものです。
以 上
添付資料
・別紙:塩原発電所の状況について(PDF 72.1KB)
※:揚水式水力発電所
運転開始から最大出力になるまで数分、出力調整にかかる時間は数秒とい
う優れた特徴を持っており、電力需要の急激な変動に即応できることから、
昼間の最も電力需要が高くなる時の電源として大きな役割を担うことがで
きます。
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