平成20年6月9日
東京電力株式会社
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<概要>
(事象の発生状況)
・平成20年6月8日、起動操作中の5号機において、発電機の保護に関する
警報が発生し、タービンが自動停止しました。
・その後、調査のために再度タービンを起動したところ、発電機保護に関す
る別の警報が発生したことにより、タービンが自動停止しました。なお、
原子炉は停止しておりません。
(今後の対応)
・準備が整い次第、原子炉を手動停止し、原因を調査します。
(安全性、外部への影響)
・本事象による外部への放射能の影響はありません。
詳細は以下のとおりです。
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1.事象の発生状況
平成20年6月5日より起動操作中の福島第一原子力発電所5号機(沸騰水型、
定格出力78万4千キロワット)は、6月8日午前5時頃よりタービンを起動し、
発電開始前に行う発電機に係る試験*1の準備を行っていたところ、午前8時
57分頃、発電機保護に関する警報*2が発生し、タービンが自動停止しました。
(平成20年6月8日お知らせ済み・公表区分III)
その後、調査のために再度タービンを起動したところ、同日午後11時46分頃、
発電機保護に関する別の警報*3が発生したことにより、タービンが自動停止
しました。なお、原子炉は停止しておらず、異常は確認されておりません。
また、同機で5月25日に発生した高圧注水系および原子炉隔離時冷却系の運
転上の制限からの逸脱事象(平成20年6月4日お知らせ済み)との関係はあり
ません。
2.今後の対応
本件については、発電機に関する設備を詳細に調査する必要があるため、準
備が整い次第、原子炉を手動停止し、警報が発生した原因について引き続き調
査することとしました。
3.安全性、外部への影響
本事象による外部への放射能の影響はありません。
以 上
*1 発電機に係る試験
今回の定期検査において、発電機の電圧を調整する装置および励磁装置(
発電機内の回転子に流す電流を発生させるための装置)の取り替えを行って
おり、その取り替え後の健全性を確認する試験。
*2 発電機保護に関する警報
「発電機予熱保護トリップ」警報が発生した。発電開始前の発電機におけ
る地絡(電源ケーブル等から漏電し、大地に電気が流れる事象)等が発生し
た場合に発電機を保護するため、タービンを自動停止させる警報。
*3 発電機保護に関する別の警報
「発電機地絡」警報が発生した。発電機における地絡が発生した場合に発
電機を保護するため、タービンを自動停止させる警報。
添付資料
・添付図:事象発生概要図(PDF 15.9KB)
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