平成20年6月5日
東京電力株式会社
当社は、協力企業である株式会社東芝(以下、東芝)から、福島第一原子力発電
所の定期検査において、18歳に満たない6名の従業者が身分を偽って放射線管理区
域で作業に従事していたことについて報告を受け、現在、事実関係の調査を実施し
ているところですが、本日、経済産業省原子力安全・保安院よりこれに関連する指
示文書*を受領いたしましたのでお知らせいたします。
この指示および福島県からの要請にもとづき、原子力発電所における従業者の被
ばく管理、身分の再確認など従業者に対する管理の徹底および実態調査を速やかに
実施して同院、福島県ならびに立地町に報告することといたします。
本件につきましては、福島県をはじめ広く社会の皆さまにご心配をおかけしてお
りますことを深くお詫び申し上げます。
当社といたしましては、当社原子力発電所内で身分を偽った者が就労していた事
実を重く受け止め、現時点における放射線管理区域内の東芝を含む放射線業務従業
者の身分確認を再度実施し、そのうえで現行の身分確認方法をさらに確実にするた
めの対策を講じてまいります。
以 上
* 指示文書
「放射線管理区域内で就労する従業者の管理の徹底について」
(平成20・06・04原院第2号)
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、株式会社東芝から平成20年6
月3日、同社が請け負った東京電力株式会社及び東北電力株式会社の3か所の原子
力発電所の定期検査において、身分(年齢)を偽った者が放射線管理区域内で就労
していた事案の報告を受けました。
本事案の詳細については、今後の労働基準監督署の調査等により明らかになるも
のと考えますが、放射線管理区域内で就労が禁止されている者が同区域において就
労していたことは、被ばく管理上、遺憾です。
今後、かかる事態が再度生じることのないよう、当院は原子力事業者に対し、従
業者の被ばく管理、身分の再確認など従業者の管理を徹底することを求めるととも
に、下記事項について調査を行い、平成20年6月18日までに当院あて報告を行うよ
う求めます。
記
1.放射線管理区域の内において就労する者の身分確認の仕組み及びその確認結果
2.今回発生した事案と同様の事案の発生の有無
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