プレスリリース 2007年

福島第一原子力発電所2号機の原子炉手動停止について

                             平成19年10月10日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
は定格出力で運転中ですが、平成19年9月11日に定期検査中の同3号機において発
生した残留熱除去系(A系)熱交換器の海水流量調整弁の弁棒折損事象における
水平展開として、本日、同2号機に設置されている同型弁の動作確認を実施いたし
ました。

 その結果、同2号機の残留熱除去系(B系)熱交換器の海水流量調整弁を手動で
開ける操作をした際に、弁棒が所定の位置で停止しないことから、当該弁の弁棒に
折損の疑いがあるものと判断いたしました。
 このことから、点検および修理のため、明日(11日)よりプラントの停止操作を
開始することといたしました。

 当該系統につきましては、10月6日および本日実施した確認運転において、系統
に必要な流量が確保できていることを確認していることから、機能上の問題はあり
ません。

 これによる外部への放射能の影響はありません。

                                  以 上

* 残留熱除去系
   原子炉を停止した後の冷却(燃料の崩壊熱の除去)機能とともに、非常時に
  原子炉水位を維持する低圧注水系、原子炉格納容器内の冷却を行う格納容器ス
  プレイ系等の機能を持つ(A系、B系の2系統ある)。

添付資料
 2号機残留熱除去系 系統概略図(PDF 21.0KB)


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