平成19年8月21日
東京電力株式会社
当社は、本日未明より、万一、本日の電力需給が厳しくなった際に万全な体制で
臨むべく、国土交通省から期間限定の水利使用許可※1をいただいた塩原発電所(所
在地:栃木県那須塩原市 出力:90万kW 揚水式水力発電所※2)を緊急・暫定的に
発電できるよう、下部ダム(蛇尾川[さびがわ]ダム 所在地:栃木県那須塩原市)
から上部ダム(八汐[やしお]ダム 所在地:栃木県那須塩原市)へ水を汲み上げ、
発電できるよう準備しておりました。
しかしながら、本日、塩原発電所の緊急・暫定使用には至りませんでした。
お客さまをはじめ広く社会の皆さまに、節電にご協力いただきましたことを、心
より御礼申し上げます。
当社では、引き続き電力の安定供給を確保するために全力を挙げて取り組んでま
いります。大変ご迷惑とご心配をおかけし誠に申し訳ございませんが、明日も引き
続き一層の節電にご協力いただきますようお願い申し上げます。
以 上
<参考>本日の需要実績(速報値)
需要実績 6,013万kW(午後2時〜3時)
※1:期間限定の水利使用許可
7月26日、国土交通省関東地方整備局へ塩原発電所の緊急・暫定使用に伴
う河川法第23条(流水の占用許可)の申請を行い、7月30日、同局より7月
30日から9月7日までの期間限定の水利使用許可書を受領しました。
※2:揚水式水力発電所
運転開始から最大出力になるまで数分、出力調整にかかる時間は数秒とい
う優れた特長を持っており、電力需要の急激な変動に即応できることから、
昼間の最も電力需要が高くなる時の電源として大きな役割を担うことができ
ます。
主に地下につくる発電所と、これをはさむ上部と下部の2つのダムからな
り、電気の需要の多い昼間に上部ダムから下部ダムに水を落として発電し、
一方、電気の需要の少ない夜間に下部ダムから上部ダムに水を汲み上げ、再
び昼間に発電できるよう備えています。
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