プレスリリース 2007年

塩原発電所の緊急・暫定使用に伴う揚水開始と一層の節電のお願いについて

                            平成19年8月20日
                            東京電力株式会社

 当社は、設備の安全確保を前提とした水力・火力発電所の増出力運転、他の電
力会社からの応援融通受電、さらに自家発からの余剰電力の購入など、電力の安
定供給確保に全力で取り組んでおりますが、明日、猛暑となった場合には、冷房
需要の増加などにより、当社の供給区域*1において、電力需給が厳しい状況と
なることが予想されます。
 そのため、国土交通省から期間限定の水利使用許可*2をいただいた塩原発電
所(所在地:栃木県那須塩原市 出力:90万kW 揚水式水力発電所*3)におい
て、今晩、下部ダム(蛇尾川[さびがわ]ダム 所在地:栃木県那須塩原市)から上
部ダム(八汐[やしお]ダム 所在地:栃木県那須塩原市)へ水を汲み上げ、明日、
万一電力需給が厳しくなった際には、万全な体制で臨むべく緊急・暫定的に発電
できるよう準備をすることといたしました。
  
 当社では、引き続き電力の安定供給を確保するために全力を挙げて取り組んで
まいります。お客さまをはじめ広く社会の皆さまには、大変ご迷惑とご心配をお
かけし誠に申し訳ございませんが、明日は一層の節電にご協力いただきますよう
お願い申し上げます。

                                 以 上

※1:当社の供給区域
    栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、
   静岡県(富士川以東)

※2:期間限定の水利使用許可
    7月26日、国土交通省関東地方整備局へ塩原発電所の緊急・暫定使用に
   伴う河川法第23条(流水の占用許可)の申請を行い、7月30日、同局より
   7月30日から9月7日までの期間限定の水利使用許可書を受領しました。

※3:揚水式水力発電所
    運転開始から最大出力になるまで数分、出力調整にかかる時間は数秒と
   いう優れた特長を持っており、電力需要の急激な変動に即応できることか
   ら、昼間の最も電力需要が高くなる時の電源として大きな役割を担うこと
   ができます。
    主に地下につくる発電所と、これをはさむ上部と下部の2つのダムから
   なり、電気の需要の多い昼間に上部ダムから下部ダムに水を落として発電
   し、一方、電気の需要の少ない夜間に下部ダムから上部ダムに水を汲み上
   げ、再び昼間に発電できるよう備えています。

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