平成19年8月6日
東京電力株式会社
平成19年8月6日午後3時10分頃、当社・福島第一原子力発電所5・6号機
サービス建屋において、放射線管理区域*から退域する際に放射能測定を行う
退出モニタ9台のうち、1台のモニタ(以下、当該モニタ)において足裏の測
定部に保護カバーが設置されていることを協力企業作業員が発見いたしました。
確認の結果、当該モニタは、工事にともない管理区域への入口通路として使
用するため、足裏の測定部に保護カバーを設置しておりましたが、工事終了後
に保護カバーを撤去しておりませんでした。使用を再開した7月23日午前11時
頃から本日午後3時10分までの間、退出者10名の足裏部の測定が正しく行われ
ていないことがわかりました。
このため、本事象については、本日、保安規定に抵触する可能性があると判
断いたしました。
現在、当該モニタについては使用停止としております。
当社では、汚染区域における作業は専用の汚染防護衣を着用して行い、作業
後には脱衣し、退出する際には、作業衣、手袋および靴下などを脱いでから退
出モニタにて測定する手順となっております。
また、当該モニタで測定を行った退出者10名については、足裏以外の手、頭
および体幹部については正常に測定されており、汚染がないことを確認してお
ります。なお、毎日行われている退出モニタ9台の入口付近の代表ポイントに
おける床面の汚染検査において汚染は検出されていないこと、ならびに本日、
当該モニタ出入口の床面および保護カバー面に汚染がないことを確認したこと
から、足裏の汚染はなかったものと考えております。
また、本事象による外部への放射能の影響はないと考えます。
今後、原因について詳細な調査を行います。
以 上
* 放射線管理区域
放射線による無用な被ばくを防止するため、また、放射性物質による放
射能汚染の拡大防止をはかるため管理を必要とする区域。
|