平成19年7月12日
東京電力株式会社
当社は、このたび、台湾での新たなIPP事業「星元(せいげん)プロジェク
ト」へ参画することといたしました。
当社の台湾におけるIPP事業への参画は、彰濱(しょうひん)プロジェクト、
豊徳(ほうとく)プロジェクトに続いて3件目となります。
このたびの新たな事業は、台湾政府が募集したIPP入札案件を「台湾コージ
ェネレーション社*1」が2005年4月に落札したもので、台湾中部の彰化(しょ
うか)県に、出力49万kWの天然ガスコンバインドサイクル発電所「星元火力発電
所」を建設し、2009年の営業運転開始以降、25年間にわたり発電した電力の全量
を台湾電力に販売するものです。
これを踏まえ当社では、昨年8月、台湾コージェネレーション社など5社間で、
新たなプロジェクト会社「スターバックパワー社*2」を設立するとともに、参
画の諸条件等について、協議を進めてまいりました。
その結果、このたび、正式に参画することとし、「スターバックパワー社」に
7.5億台湾ドル(約30億円)を出資して25%の株式を取得するとともに、発電所の
保守・運営などの管理業務を行うため技術者数名を派遣する予定です。
今回の参画は、当社が保有するコンバインドサイクルに関する技術力やノウハ
ウなどが活用できると同時に、台湾電力との長期売電契約に基づく安定した収益
が期待できます。
今後は、2009年6月の営業運転開始を目指し、台湾政府当局からの許可をいた
だき次第、発電所の建設を本格的に開始する予定です(2007年8月目途)。
当社は、今後とも、海外でのビジネスチャンスの発掘によるさらなる成長・発
展をめざして、海外事業に積極的に取り組んでまいります。
以 上
*1 台湾コージェネレーション社:
設 立: 1992年
本 社: 台北市
資 本 金: 42.07億台湾ドル(2006年12月末現在)
株 主: 台湾電力 約27%
中華開発工業銀行 約11%
兆豊国際商業銀行 約6% 他
事業分野:
・発電所、コージェネプラント、送変電設備の計画、設計、機器購入、据
付、施工管理および財務計画作成
・発電所、コージェネプラントの開発、投資など
・電力およびエネルギー関係業務の研究開発、技術支援、コンサルティン
グサービス、設備の輸出入など
*2 スターバックパワー社:
中国語名:
英 語 名: Star Buck Power Corporation
設 立: 2006年8月29日
本 社: 台北市
資 本 金: 30億台湾ドル(予定)
出 資 者: 台湾コージェネレーション社
東京電力株式会社(子会社:トウキョウ・エレクトリック・
パワー・カンパニー・インターナショナ
ル社を経由して出資)
中華開発工業銀行
兆豊国際商業銀行
住友商事株式会社
添付資料
・別紙:台湾での新たなIPP事業「星元プロジェクト」の概要(PDF 104KB)
・参考1:当社がこれまで参画してきた「彰濱プロジェクト」「豊徳プロジェクト」
の概要(PDF 99.2KB)
・参考2:台湾の電力事情(PDF 103KB) |