「川崎スチームネット株式会社」の設立について
~現在リニューアル工事中の東京電力川崎火力発電所1号系列の蒸気を川崎市千鳥・夜光地区コンビナート内の10社に供給~
平成18年10月13日
東京電力株式会社
株式会社日本触媒
旭化成ケミカルズ株式会社
東京電力株式会社と株式会社日本触媒、旭化成ケミカルズ株式会社の3社は、
現在リニューアル工事中の東京電力川崎火力発電所1号系列の蒸気を、川崎市千
鳥(ちどり)・夜光(やこう)地区コンビナート内の10社*1に供給する「川崎
スチームネット株式会社」を、本日、設立いたしました。
3社は、川崎市千鳥・夜光地区コンビナートに工場を持つ9社*2と共同で、
最新鋭のコンバインドサイクル発電(MACC*3)として平成21年7月に竣工
予定の川崎火力1号系列から、発電に使用された後の蒸気を供給し、工場用に再
利用する大規模省エネルギー事業を進めてまいりました。
本年8月には、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
より、「平成18年度NEDOエネルギー使用合理化事業者支援事業*4」として
選定いただき(平成18年8月1日お知らせ済み)、その後、3社は、川崎火力1
号系列とコンビナート内の各社を連係する蒸気供給用配管の敷設・維持管理およ
び蒸気供給を行う新会社の設立準備を進めてきたものです。
新会社は、平成21年度下期に蒸気供給を開始する予定で、以後15年以上にわた
り、年間約30万トンの蒸気を供給いたします。
現在、コンビナート内の各社は、それぞれボイラにより蒸気を作り、原料の加
熱などに利用しておりますが、これを川崎火力1号系列からの蒸気に切り替える
ことにより、年間で約1.1万キロリットル(原油換算)の燃料と、約2.5万トンの
CO2排出量の削減効果が見込まれます。
これは、一般家庭約9,300世帯分の年間エネルギー消費量と、4,600世帯分の年
間CO2排出量に相当いたします(別紙2参照)。
今後、川崎スチームネットは、蒸気供給用配管の敷設工事のための各種調査や
詳細設計等を進めてまいります。
以 上
*1 10社
川崎化成工業株式会社、昭和電工株式会社、大同特殊鋼株式会社、東京
油槽株式会社、日本ゼオン株式会社、日本乳化剤株式会社、日本ポリエチ
レン株式会社、日本油脂株式会社に、株式会社日本触媒、旭化成ケミカル
ズ株式会社を加えた10社。
*2 9社
川崎化成工業株式会社、昭和電工株式会社、大同特殊鋼株式会社、東京
油槽株式会社、日本ゼオン株式会社、日本乳化剤株式会社、日本ポリエチ
レン株式会社、日本油脂株式会社と、蒸気供給用に既設配管の一部を提供
する新日本石油化学株式会社を加えた9社。
*3 MACC(More Advanced Combined Cycle)
ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた改良型コンバインドサイク
ル(ACC)発電システムをベースに、ガスタービン入口温度をさらに高
温化した高効率・大容量の発電方式。ガスタービンの耐熱材料の開発、ガ
スタービンの蒸気冷却などの技術革新により、1500℃級まで高温化するこ
とで、世界最高水準の熱効率を実現。
*4 NEDOエネルギー使用合理化事業者支援事業
エネルギーを使用して事業を行っている事業者が、さらなる省エネルギ
ーを推進するための設備・技術を導入する取り組みに対し、独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、当該事業に必要な
費用の一部を補助する制度。
添付資料
・別紙1:新会社の概要(PDF 12.1KB)
・別紙2:蒸気供給事業の概要(PDF 27.8KB) |
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