ホンジュラスのバイオマスCDMプロジェクトへの参加について
~サトウキビの搾りかすを燃料として利用するCDMプロジェクトから炭素クレジットを購入~
平成18年6月29日
東京電力株式会社
当社は、本日、ホンジュラスの大手製糖会社「カンパニア・アスカレラ・ホン
ジュレーナ社」[注1]との間で、同社のサンタ・マチルダ製糖工場におけるバ
イオマスCDM[注2]プロジェクトから、2005年から2012年までの8年間に30
万トン(CO2換算)の炭素クレジットを購入する売買契約を締結いたしました。
サンタ・マチルダ製糖工場は、従来から、コジェネレーション設備を導入して
おり、砂糖の製造過程で発生するサトウキビの搾りかす(バガス)をボイラーの
燃料として利用し、工場内の電気と熱をまかなっておりました。
本プロジェクトでは、同工場のボイラーを高効率な高圧ボイラーに変更すると
ともに、発電機を段階的に増設し、増加出力分の電気をホンジュラス国営電力公
社に売電いたします。これにより、国営電力公社の火力発電電力量の一部が同工
場のバイオマス発電により代替され、化石燃料の消費が抑制されることから、8
年間で約36万トンのCO2排出量の削減が見込まれます。
今回の契約は、30万トン分の炭素クレジットに関する売買契約ですが、それを
超える炭素クレジットが創出された場合には、その購入に関する優先交渉権を当
社が保有することとなっております。
詳細は別紙のとおりです。
なお、本プロジェクトは、既にホンジュラス国政府よりCDMプロジェクトと
して承認されており、今後は、日本政府によるCDMプロジェクト承認等、炭素
クレジット創出に必要な手続きを進めてまいります。
当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づ
けており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジ
ェクトを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的
に推進してまいります。
以 上
[注1]カンパニア・アスカレラ・ホンジュレーナ社
正式名称 :
本社所在地:ホンジュラス北部、ヴィラヌエーバ市
社 長:セルヒオ・サリナス
設 立:1938年
売 上 高:約3,300万米ドル
事業内容 :製糖業
[注2]CDM(クリーン開発メカニズム:Clean Development Mechanism)
先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増
大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、炭素クレジットと
して取得する仕組み。共同実施(JI:Joint Implementation)、排出量取引(ET:
Emission Trading)と並ぶ京都メカニズムの一つ。
「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められた、温室
効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。
添付資料
・別紙:ホンジュラスのバイオマスCDMプロジェクトの概要(PDF 54.8KB) |
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