平成18年5月18日
東京電力株式会社
当社は昨日、原子力安全・保安院より、原子力に関する資料がウィニーネット
ワーク上に流出している、との連絡を受けました。
ただちに調査したところ、流出した情報は、原子力発電所の運転員がプラント
の運転管理を行うための研修用として、社外の研修機関が作成した資料であり、
核物質防護に関する機微情報は含まれておりませんでした。
福島第一原子力発電所の職員が研修資料のデータを自宅に持ち込み、個人所有
のパソコンに保存していたところ、当該パソコンがウィルス感染し、これが原因
で当該パソコン内にあったデータがウィニーネットワークに流出したものと推定
しております。
本件においては機微情報は含まれていないものの、原子力に関する情報が当社
社員の個人用パソコンから流出したことを踏まえて、本日、原子力安全・保安院
より、厳重注意を受けました。
また、具体的な情報の流出経路や流出時期の特定を含め、今回の情報流出に係
る原因を究明するとともに、協力企業も含め、情報管理を徹底する対策を講じ、
それを実行するよう求められました。
当社といたしましては、これまでも情報管理の徹底に努めてまいりましたが、
今回の件を重く受け止めて、早急に個人所有のパソコン内に業務情報が含まれて
いないことの再確認を実施するとともに、ウィニーを利用することの危険性を社
員に認識させ、業務での個人所有パソコンの使用厳禁を改めて再徹底し、今後の
再発防止に向け、さらなる情報の厳重・適正管理を進めてまいります。
このような事態に至り、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしましたことを深く
お詫び申しあげます。
以 上
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