平成18年3月3日
東京電力株式会社
当社・福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
は、平成18年2月22日より点検停止*1中ですが、本日より、原子炉内から取り出
したハフニウム板型制御棒*2(18本)について外観確認を開始いたしました。こ
れまで比較的熱中性子照射量の高い2本の制御棒について外観点検を実施いたし
ましたが、点検状況は以下の通りです。
・1本目の制御棒(熱中性子照射量約5.3×1021n/cm2)のシース部*3にひび
を確認いたしました。
・2本目の制御棒(熱中性子照射量約5.3×1021n/cm2)のシース部およびタイロ
ッド部*4にひびが確認され、シース部の一部が欠損(約3cm×約8cm)して
おりました。
今後、欠損部分を回収するとともに、残りの制御棒についても外観点検を実施
いたします。なお、点検結果については、まとめてお知らせいたします。
これによる外部への放射能の影響はありません。
以 上
*1 点検停止
原子炉再循環ポンプ(B)軸封部(メカニカルシール)のシール性が低
下したことから、当該軸封部を取り替えるため、2月22日午前8時3分、
原子炉停止。
なお、今回のプラント停止にあたり、原子炉内に装荷されていたハフニ
ウム板型制御棒18本の取り替えを実施することとしていた。
(平成18年2月20日お知らせ済み)
*2 ハフニウム板型制御棒
高い中性子吸収能力を有するハフニウムを使用した制御棒で、ボロンカ
ーバイド型制御棒よりも寿命が長い。
*3 シース部
ハフニウムを包んでいる金属板
*4 タイロッド部
シース、ハンドル等を接続している構造部材
添付資料
・3号機ハフニウム板型制御棒の外観点検状況(PDF 34.2KB)
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