平成18年2月7日
東京電力株式会社
当社は、平成18年2月3日に経済産業省原子力安全・保安院から受領したハフ
ニウム板型制御棒の使用に係る指示文書*1に基づき、対象となるハフニウム板型
制御棒に求められる対応*2を履行するための計画および結果についてとりまとめ、
本日、同院に報告いたしましたのでお知らせします。
現在運転中の当社原子力プラントで対象となるハフニウム板型制御棒(熱中性
子照射量4.0×1021n/cm2を超えた制御棒)の本数は、福島第一原子力発電所に
おいては、3号機で9本(同型制御棒の総数は18本)、福島第二原子力発電所に
おいては、1号機で1本(同17本)、3号機で6本(同19本)、4号機で4本
(同17本)で、2月4日までにすべての対象制御棒を全挿入位置にいたしました。
この措置にともない現時点で出力低下したプラントはありません。
また、現在運転中の当社原子力プラントにおいて、現時点で熱中性子照射量が
4.0×1021n/cm2以下の同型制御棒については、4.0×1021n/cm2を超える前
に全引き抜き位置として同照射量を超えないようにしますが、炉心状況により制
御棒を全引き抜き位置としない場合は、4.0×1021n/cm2を超える前に全挿入
位置にすることといたします。
なお、現在停止中の当社原子力プラントにおいても、同型制御棒を装荷し運転
する場合には同様の対応を履行することとし、原子炉圧力容器の蓋を閉鎖する前
までに制御棒の使用に係る計画を同院に報告いたします。
以 上
*1 ハフニウム板型制御棒の使用に係る指示文書
「沸騰水型原子力発電所におけるハフニウム板型制御棒の使用について」
(平成18・02・03原院第1号)
*2 対象となるハフニウム板型制御棒に求められる対応
・熱中性子照射量4.0×1021n/cm2を超えたハフニウム板型制御棒は、原子
炉運転中は全挿入位置とすること。
・また、運転中に熱中性子照射量が4.0×1021n/cm2を超えるものにあって
は、同照射に達した時点で全挿入位置にすること。
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