平成17年12月1日
東京電力株式会社
KDDI株式会社
東京電力株式会社(代表者:取締役社長 勝俣 恒久、以下「東京電力」)
とKDDI株式会社(代表者:代表取締役社長兼会長 小野寺 正、以下
「KDDI」)は、東京電力が導入を計画している「企業内無線IP電話シス
テム」と、KDDIが開発を進める「無線LAN対応携帯電話」の接続に関す
る共同検証を、本日から実施することといたしました。
このたびの共同検証は、両社がそれぞれ開発を進める機器を接続することに
より、一台の携帯電話で、オフィス内では無線LAN対応の高品質な内線電話
として、また、オフィス外では通常のauの携帯電話として使用することを目
的として、通話品質や使い勝手などに関するフィールド評価試験を行うもので
す。また、これと併行して、本システムをよりいっそう価値の高いシステムに
するために、本システム上で実現する業務アプリケーション等についても幅広
く検討を行います。
両社は、本日から接続に向けた準備を開始し、平成18年春から同年11月まで
の約半年間、東京電力の一部事業所において、接続検証およびフィールド評価
試験を行う予定です。
東京電力は、現在、構内PHSを中心とする社内電話網を構築しております
が、既存交換機の老朽化対策と新技術導入によるコストダウン、加えて、ユビ
キタス社会に適応した通信環境の整備を目的に、三菱電機と共同で「企業内無
線IP電話システム」の開発を進めています。これにより、IP電話で高い通
話品質を確保しながら、オフィス内でいつでもどこでもデータ通信できる通信
環境の構築が可能となります。
東京電力では、共同検証終了後、平成18年度下期から、現在の構内PHSシ
ステムから無線IP電話システムへの置き換えを開始し、その後3年程度をか
けて全社への展開を目指します。
一方、KDDIは、法人向けのコードレスフォン市場の中核となっている構
内PHSシステムの次期システムの一つとして、「無線LAN対応携帯電話」
を用いたソリューションに着目しております。
現行の構内PHSシステムは、音声通信では十分に実績がありますが、お客
さまのニーズに柔軟に対応するため、大容量の業務アプリケーションの実装が
可能なBREW®(注1)のプラットフォームを利用し、無線LAN通信をベー
スとした、お客さまの業務アプリケーションとのスムーズな連携を目指してい
ます。
KDDIは、このたびの東京電力との共同検証を機に、「無線LAN対応携
帯電話」を活用したソリューションの提供に向けて、利便性や技術の向上を図
り、より完成度の高いソリューションを法人のお客さまに提供することを目指
してまいります。
以 上
(注1)BREW®
Binary Runtime Environment for Wirelessの略称で、cdmaOne
携帯電話機用に開発したアプリケーションプラットフォーム。これによ
り、メールやスケジュール管理等をはじめとした大容量の業務アプリケ
ーションの実装が可能となる。
BREW®およびBREW®に関する商標は、QUALCOMM社の商
標または登録商標。
添付資料
・別紙:東京電力とKDDIによる共同検証の概要(PDF 11.3KB)
・参考:「企業内無線IP電話システム」と「無線LAN対応携帯電話」の概要
(PDF 74.5KB) |