平成17年9月26日
東京電力株式会社
当社は、本年5月に確認された福島第一原子力発電所6号機(沸騰水型、定格出力
110万キロワット)における可燃性ガス濃度制御系の流量制御器の不明確な補正係数の
使用につきまして、その調査結果を8月3日に公表しておりますが、8月26日、経済
産業省原子力安全・保安院より、本事象が保安規定に違反(注)していると判断され、
改善指示文書を受領しました。
(平成17年8月26日お知らせ済み)
この指示に基づき、本件に係る今後の対応の実施状況ならびに再発防止策について
とりまとめ、本日、原子力安全・保安院に報告書を提出いたしましたのでお知らせい
たします。(添付資料参照)
当社は、今回の保安規定違反という原子力安全・保安院の判断を真摯に受け止め、
引き続き原子力発電所の運営管理に係る品質の向上および企業風土改革などの品質保
証体制の構築に取り組むとともに、本事象に対する再発防止策について着実に実施し、
今後とも原子力発電所の安全確保に万全を期してまいります。
以 上
(注):保安規定の違反事項
○ 6号機可燃性ガス濃度制御系における不適合について
保安規定第47条では、原子炉の状態が運転及び起動において、可燃性ガス濃度制
御系は「2系列が動作可能であること」を運転上の制限とする旨規定されており、
同条第2項では当該制限を満足していることを確認するため、運転評価GMが同制
御系の機能を確認することとしているが、不適切な補正係数の設定により不正確な
流量を確認していたことが判明し、実態上機能の確認が行われていない保安規定不
履行の状態が長期間に亘り継続されていた。
添付資料
・「福島第一原子力発電所6号機可燃性ガス濃度制御系の機能確認に係る保安規定 違反事象に対する今後の対応の実施状況と再発防止策」の概要(PDF 18.8KB) |