プレスリリース 2004年

第52回電気科学技術奨励賞「文部科学大臣奨励賞」の受賞について〜世界初の長短翼を組み合わせた多翼型ポンプ水車ランナを開発・実用化〜

                           平成16年11月19日
                           東京電力株式会社

 当社は、株式会社東芝との共同研究「世界初の新型ポンプ水車ランナ注1の
開発及び実用化」について、本日、第52回電気科学技術奨励賞「文部科学大臣
奨励賞」注2を受賞注3いたしました。

 本賞は、日本の電気技術の進歩や電気事業・電気通信事業・電気交通文化等
の発展に著しく寄与した発明・研究等に対して、財団法人電気科学技術奨励会
注4より贈られるものです。
 このたびの受賞は、
  ・ 水力発電の設計手法を大きく転換(ポンプ水車ランナの枚数を従来の
   6〜7枚から、世界で初めて長翼+短翼の10枚に増加)することにより、
   高効率のポンプ水車ランナの開発に成功したこと
  ・ 開発した新型ポンプ水車ランナを世界に先がけて実用化したこと
  ・ 発電効率の向上により、発電所建設コストの低減に加え、CO2削減
   にも貢献できる技術であること
などについて、高い評価をいただいたものと考えております。

 当社は、このたび開発した新型ポンプ水車ランナを、今後、当社の全揚水発
電所へ順次導入してまいります。
 そして、今後とも長期的にエネルギーセキュリティを確保し、地球環境を守
る技術開発に積極的に取り組んでまいります。

                                以 上


注1)ポンプ水車ランナ
    揚水発電所で用いられる水車。回転方向を反転することにより、発電
   運転と揚水運転(ポンプ)の両方を行う。

注2)電気科学技術奨励賞「文部科学大臣奨励賞」
    電気科学技術奨励賞は、わが国の電気科学技術に貢献した功労者をた
   たえるものであり、業績が顕著であるにもかかわらず、他の団体や機関
   の表彰の陰に埋もれてしまう功労者の発掘に努めているのが特徴。
    同賞の中から、最高ランクの1件を選出して「文部科学大臣奨励賞」が
   贈られる。

注3)受賞
    このたびの受賞者は、以下の3名。
     東京電力株式会社 建設部       渡部 繁則、梅田 成実
     株式会社東芝 電力・社会システム社  手塚光太郎

注4)財団法人電気科学技術奨励会
    本会は、電気科学技術を奨励し、科学技術の振興に寄与する目的で、
   昭和37年4月に設立された文部科学省所管の公益法人。



<参考> ポンプ水車の構造と発電運転および揚水運転 
ポンプ水車の構造と発電運転および揚水運転
別紙 ・世界初の長短翼を組み合わせた多翼型ポンプ水車ランナの概要(PDF 30.3KB)


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