プレスリリース 2004年

定期検査中の福島第二原子力発電所2号機の発電開始について

                             平成16年8月29日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、
平成15年4月14日以来、第15回定期検査を実施してまいりましたが、平成16年8月
29日午前8時11分発電を開始いたしました。
 今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能検査を受
け、9月下旬頃に定期検査を終了する予定です。

 今回実施した主な工事は以下のとおりです。

(定期検査中に実施した主な工事)

(1)燃料集合体の取替え
    燃料集合体764体中21体を取り替えました。
(2)出力領域計装検出器の取替え
    出力領域計装検出器43本中5本を取り替えました。
(3)蒸気タービン車室修理工事
    蒸気タービン低圧内部車室および低圧外部車室ならびに高圧車室に対し、
   蒸気による浸食が認められたため、予防保全の観点から、肉盛補修溶接を行
   いました。
(4)その他
   ・シュラウドの健全性を確認するため、目視可能な溶接線について点検を実
    施した結果、50ヵ所にひびを確認し、タイロッド工法*による補修を実施
    しました。
   ・原子炉冷却材再循環系配管の健全性を確認するため、配管溶接部の超音波
    探傷検査を実施し、ひびが確認された配管の継ぎ手6個について、配管取
    替工事を実施しました。また、原子炉圧力容器と原子炉冷却材再循環系配
    管の溶接部について超音波探傷検査を実施した結果、ひびは確認されませ
    んでした。

                                  以 上

*タイロッド工法
  タイロッドと呼ばれる長尺の支柱を用いてシュラウドを上下方向に挟み込み締
 め付け固定する工法。シュラウドの上部リング部と下部シュラウドサポートプレ
 ート部を挟み込むようにタイロッドを90度間隔で4本取り付け、シュラウド全体
 を締め付け固定することによりひびの除去と同様に健全性を確保できる。

<参考>当社原子力発電所の現況

 福島第一・1号機( 46万キロワット)     定期検査中
      2号機( 78万4,000キロワット)   運転中
      3号機( 78万4,000キロワット)   定期検査中
      4号機( 78万4,000キロワット)   運転中
      5号機( 78万4,000キロワット)   運転中
      6号機(110万キロワット)     定期検査中    
 福島第二・1号機(110万キロワット)     運転中
      2号機(110万キロワット)     8月29日から運転開始    
      3号機(110万キロワット)     運転中    
      4号機(110万キロワット)     定期検査中    
 柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)     運転中    
      2号機(110万キロワット)     運転中    
      3号機(110万キロワット)     運転中    
      4号機(110万キロワット)     定期検査中    
      5号機(110万キロワット)     運転中    
      6号機(135万6,000キロワット)   定期検査中
      7号機(135万6,000キロワット)   運転中

  これにより、停止中のプラントは、6基、合計590万キロワット、運転中のプ
 ラントは、11基、1,140.8万キロワットとなります。

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