平成16年8月12日
東京電力株式会社
当社・福島第二原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
において、平成16年6月13日に発生しました除湿冷却器の操作手順誤りによる
出力低下については、国の平成16年度第1回保安検査において、保安規定第3
条[(品質保証計画)業務の管理]に違反していると指摘され、本日、当社は、
経済産業省原子力安全・保安院から、改善指示文書を受領いたしました。
今後、改善指示に基づき、再発防止対策などについて取りまとめの上、原子
力安全・保安院にご報告する予定です。
事象の概要および違反事項は、以下のとおりです。
1.事象の概要
当社・福島第二原子力発電所3号機は、定格熱出力一定運転中のところ、
平成16年6月13日、気体廃棄物処理系に設置されている2つの除湿冷却器の
定例切替において、操作の手順を誤ったことから、復水器の真空度が低下し、
それに伴い発電機出力が110万4千キロワットから107万キロワットに低下い
たしました。発電機出力は、除湿冷却器の切替操作が正常に完了し、復水器
の真空度も回復したことで、ほどなく低下前の発電機出力に復帰いたしまし
た。
(平成16年6月14日お知らせ済み)
2.違反事項について
当社は、今回の事象発生後すみやかに、手順書確認の確実な実施、事例検
討会による情報共有などの処置を講じております。
このたび、本件に関し、原子力安全・保安院より、保安規定第3条[(品
質保証計画)業務の管理]における規定「組織は、『業務の計画』に基づき
業務を管理された状態で実施する」に違反しているとの指摘を受けたことか
ら、当社といたしましては、引き続き、改善活動に取り組んでまいります。
以 上
添付資料
・気体廃棄物処理系概略系統図(PDF 25.3KB)
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