プレスリリース 2004年

福島第一原子力発電所3号機の点検停止について

                            平成16年8月5日
                            東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
につきましては、定格熱出力一定運転中ですが、主変圧器絶縁油の油中ガス分析
において、可燃性ガス*1の増加傾向が認められたことから、平成16年4月28日
より分析頻度を週2回に増やし、監視を強化することといたしました。(平成16
年4月28日お知らせ済み)

 引き続き、主変圧器絶縁油の油中ガス分析を実施してまいりましたが、昨日採
取した絶縁油のガス分析において、アセチレンガス濃度0.19ppm、エチレンガス
濃度129ppm、可燃性ガスの総量は544ppm(増加量は55ppm/月)であることを本
日確認いたしました。
 これは、当所で定めた当該主変圧器の内部点検を実施する判断の目安値*2を
超えておりませんが、監視強化以降、安定していた可燃性ガス総量が7月下旬頃
より増加する傾向が認められたことから、発電を停止して当該主変圧器の点検を
実施することといたしました。
 このため、本日準備が整い次第、出力降下を開始して発電を停止いたします。

                                 以 上

*1 可燃性ガス
    変圧器内部で過熱・放電などが発生した場合、絶縁油や固体絶縁物の一
   部が熱分解し、可燃性ガス(水素、メタン、エタン、エチレン、アセチレ
   ン等)が発生する。

*2 当該主変圧器の内部点検実施判断の目安値
   (以下の3項目のいずれかに該当した場合)
   ・アセチレンガス濃度が5ppm以上
   ・エチレンガス濃度が100ppm以上、かつ可燃性ガス総量が700ppm以上
   ・エチレンガス濃度が100ppm以上、かつ可燃性ガス総量の増加量が70ppm
    /月以上


<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)     定期検査中
     2号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     3号機( 78万4,000キロワット)  8月6日から
                      点検停止予定
     4号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     5号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     6号機(110万キロワット)     定期検査中
福島第二・1号機(110万キロワット)     運転中
     2号機(110万キロワット)     定期検査中
     3号機(110万キロワット)     運転中
     4号機(110万キロワット)     定期検査中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)     運転中
     2号機(110万キロワット)     運転中
     3号機(110万キロワット)     運転中
     4号機(110万キロワット)     運転中
     5号機(110万キロワット)     運転中
     6号機(135万6,000キロワット)  定期検査中
     7号機(135万6,000キロワット)  運転中

 これにより、停止中のプラントは、6基、合計590万キロワット、運転中のプラ
ントは、11基、合計1140.8万キロワットとなります。

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