平成16年7月12日
松下電工株式会社
東京電力株式会社
松下電工株式会社(本社:大阪府門真市、社長:畑中浩一)と東京電力株式
会社(本社:東京都千代田区、社長:勝俣恒久)は、電気の使いすぎを検知し
家電製品(エアコン、電気式床暖房)を自動的に制御することにより、ブレー
カの動作を未然に防止する「ピークカット制御機器『パワナビユニット』」を
共同開発いたしました。7月21日より松下電工株式会社が、住宅分電盤に搭載
し販売を開始いたします。
家電製品の普及拡大に伴い、屋内配線などの容量不足により電気の契約容量
を増やすことのできない既設の集合住宅のお客さまなどから、電気の使いすぎ
でブレーカが動作し停電となることを未然に防止したいとのニーズが高まって
おります。
今回開発した『パワナビユニット』は、そうしたニーズにお応えするために、
内蔵した電流センサーが電気の使いすぎを自動的に検知し音声でお知らせする
ナビゲーション機能に加えて、電気の契約容量を超えて電気を使いすぎた場合
には、JEM-A端子[注1]を装備している家電製品(エアコンや電気式床暖房4
台まであらかじめ指定が可能)を自動的に停止させることができます。さらに、
電気の使用量が減少すると、その電流値を検知し、一度停止させた家電製品の
運転を、自動的に再開させることができます。
これにより、お客さまは、電気の使いすぎによるブレーカの動作を未然に防
止し、利便性を損ねることなく電気をお使いいただくことができることになり
ます。また、『パワナビユニット』は、住宅分電盤から離れた場所に設置する
ことも可能であるため、台所や廊下など見やすい位置に取り付けてご使用いた
だけます。
『パワナビユニット』搭載分電盤の販売価格は、従来のピークカット分電盤
[注2]に比べ約60%(松下電工製の従来品比)の低価格を実現いたしました。
今後、松下電工株式会社では、『パワナビユニット』をはじめ、お客さまの
ニーズにお応えする付加機能を併せ持った住宅分電盤を幅広く開発・販売して
まいります。
また、東京電力株式会社では、今回開発した『パワナビユニット』を、既存
の屋内配線を有効に活用した電化リフォームや電気の効率的な使い方のご提案
に加え、オール電化住宅の普及拡大に向けたツールの一つとしてお勧めしてま
いります。
なお、『パワナビユニット』は、今年7月に開催される「エネルギーソリュ
ーション&蓄熱フェア'04」[注3]でご紹介する予定です。
以 上
[注1]JEM-A端子:
日本電機工業会(JEMA)の統一規格に適合したHA(ホームオート
メーション)端子。ON・OFFのA端子と、制御を含めたS端子がある。
[注2]従来のピークカット分電盤:
電気の使いすぎにより家電製品を自動的に停止させる制御をする場
合に、JEM-A端子ではなく、リレーで電源OFF・ON制御する機能を持っ
た住宅分電盤。
リミッタスペース付 主幹容量50A 分岐回路数18回路 回路ス
ペース2回路の場合
標準価格 120,225円(税込)
今回の新商品パワナビユニット搭載分電盤:
リミッタスペース付 主幹容量50A 分岐回路数18回路 回路ス
ペース2回路+(別売りのJEM-A端子IFU2個分含む)の場合
標準価格 76,819円(税込)
[注3]エネルギーソリューション&蓄熱フェア'04:
・期間 平成16年7月28日(水)〜30日(金)
・会場 東京ビッグサイト西展示ホール1・2にて開催
添付資料
・参考1:今回開発した『パワナビユニット』の主な特徴(PDF102KB)
・参考2:開発体制(PDF11.4KB)
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