プレスリリース 2004年

柏崎刈羽原子力発電所5号機の出力降下について

                              平成16年6月16日
                              東京電力株式会社

 当社・柏崎刈羽原子力発電所5号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、
定格熱出力一定運転中のところ、平成16年6月16日午前2時8分頃、中央制御室に
おいてCRDアキュムレータ(注)圧力の低下を示す警報が発生いたしました。現場
確認をしたところ、185本ある制御棒のうち1本の挿入圧力の低下が継続しており、
当該制御棒が保安規定に定める挿入圧力を確保できないことから、保安規定に定め
られている処置を行うことといたしました。(「運転上の制限の逸脱」)
 保安規定においては、当該制御棒のアキュムレータの圧力を8時間以内に復旧す
るか、または当該制御棒を全挿入することが求められております。
 今回、当該制御棒を全挿入する際、燃料への影響を緩和するため、午前8時34分
より出力を一旦約113万キロワットから約98万キロワットまで低下させ、当該制御
棒1本を挿入いたしました。今後、当該水圧制御ユニットの漏えい箇所を分解し、
点検、修理することといたします。
 なお、原子炉を緊急停止させる機能に影響はありません。

                                  以 上

(注):CRDアキュムレータ
   制御棒(CR)の急速挿入は、水圧により駆動するが、水圧を制御するため
  の高圧窒素ガスを供給する装置。今回はこの高圧窒素ガスの圧力が低下したも
  の。

<別紙>
・系統概略図(PDF 66.5KB)

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