平成16年６月11日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京電力株式会社

　当社は、本年７月から、お客さまがご家庭やオフィスビルなどで行う省エネルギー
の取り組みを支援するとともに、CO2吸収を目的とした森林保全活動（植林や森林整
備など）を行う「ECOサポートプラン」を開始いたします。

　「ECOサポートプラン」は、CO2削減効果の大きい高効率電気給湯機「エコキュー
ト*1」を購入したご家庭や、ESCO事業*2により省エネルギーに新たに取り組むオフィ
スビルなどのお客さまで、「当社と協力してCO2削減に取り組む」という賛同書に同
意いただいたお客さまに対して、機器導入などによるCO2削減量相当分を「ECOサポー
トマネー」（報奨金）としてお贈りし、地球温暖化防止に積極的に取り組む「ECOフ
ァミリー」や「ECOオフィス」を応援いたします。  
 　さらに、当社は、「ECO サポートマネー」と同額を拠出し、自治体などと協力して、
公有林の整備など国内における森林保全活動に活用いたします。これにより、国内の
森林によるCO2吸収量の増加に貢献します。
　当社は、従来から、当社所有の尾瀬戸倉山林*3において、募集ボランティアによる
植林活動を行ってまいりましたが、このたびの森林保全活動については、当社とお客
さまが一緒に取り組む新たな「森づくり」と位置づけ、自治体などが所有するお客さ
まに身近な森林や尾瀬戸倉山林を対象とし、お客さまが実際に「森づくり」に参加い
ただく機会をご提供したいと考えております。
　さらに、CO2削減総量や植林実績などをご賛同いただいたお客さまにご報告し、エ
コキュート導入や省エネルギーの取り組みの地球温暖化防止への貢献度をお客さまに
実感していただきたいと考えております。

　当社は、今後も「TEPCOのECO*4」をキャッチフレーズに、お客さまと共に自然保
護活動や地球温暖化防止向けた環境保全活動に取り組んでまいります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上

（参　考）
　　「ECOサポートプラン」によるCO2削減効果は、ご家庭用の場合、エコキュート1
　台あたり、年間500kg程度となります。また、中小オフィスビル（年間電力使用量
　350万kWhと想定）で、電力使用量を15％削減した場合は、年間約200トン程度とな
　ります。さらに森林保全活動(エコキュート1台あたり5,000円を森林整備に活用し
　た場合)により年間約100kgのCO2吸収が見込まれます。

*1「エコキュート」
　当社が、（株）デンソー、（財）電力中央研究所との共同研究により開発した家庭
　用自然冷媒（CO2）給湯機。大気熱を電気によって熱エネルギーに転換するヒートポ
　ンプシステムを利用しており、1の電気で3以上の熱エネルギーを得ることが可能な
　ため、従来型燃焼式給湯器に比べると約30％の省エネルギー効果が期待できる。

　「エコキュート」の名称は、電力会社・給湯機メーカーが、自然冷媒ヒートポンプ
　給湯機を総称する愛称として取り扱っているものです。

*2「ESCO（Energy Service Company）事業」
　工場や業務用建物などの所有者に対して、省エネルギー診断、改修計画立案、設計
　施行・保守管理、改修後の省エネルギー効果測定・検証、事業資金の調達・ファイ
　ナンスなどの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、改修実施によるエ
　ネルギー費用削減分から事業利益を生み出すもの。

*3尾瀬戸倉山林
　当社が約7割の土地を所有する「尾瀬」に隣接する当社所有の水源かん養林。当社は、
　植生回復を目的に1997年から、ブナの植林ボランティアを実施しており、2003年度
　までに延べ3,000人以上が参加。 

*4「ＴＥＰＣＯのＥＣＯ」  
 
＜別紙＞
・「ECOサポートプラン」の概要（PDF 21.1KB） 
・「ECOサポートプラン」のスキーム図（PDF 117KB） 
＜参考＞
・「ECOサポートプラン」でTEPCOが取り組む「森づくり」（PDF 80.1KB）