平成16年5月25日
東京電力株式会社
当社・福島第一原子力発電所5号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロ
ワット)は、定格熱出力一定運転中ですが、平成16年5月24日に放射能測
定を行わないままシャワー廃液*1を海へ放出したことが、本日午前8時
20分頃、当社社員によって確認されました。
これまでの調査によると、5月24日にシャワー廃液収集タンク(B)の
廃液放出に先立って当該タンク(B)廃液の放射能測定を行うべきところ、
誤ってタンク(A)廃液の放射能測定を行ってしまい、それをタンク(B)
の測定結果と誤認し、放射能測定を行っていない当該タンク(B)からシ
ャワー廃液を放出してしまったことが分かりました。
本事象については、保安規定第88条(放射性液体廃棄物の管理)*2を
遵守していなかったものと判断しており、今後、放出の原因について詳細
な調査を行うとともに、再発防止対策を検討してまいります。
なお、本日午前11時頃、当該タンク(B)サンプリング配管内に残った
廃液の放射能測定を実施した結果、放射能は検出されず、また、昨日より
放水口モニタの指示値にも異常がないことを確認しており、本事象による
外部への放射能の影響はなかったと判断しております。
以 上
*1 シャワー廃液
作業終了後に作業員が使用する手洗いやシャワーにより発生した廃
液。
*2 保安規定第88条(放射性液体廃棄物の管理)
一般公衆にあたえる影響を把握するという観点で規定されているも
のであり、本条において、放射性液体廃棄物を放出する場合の測定、
放出経路、放射性液体廃棄物の濃度が法令に定める濃度限度を超え
ないことおよびその放出量が管理目標値を超えていないことを管理
することが求められている。
添付資料:系統概略図(PDF 9.4KB)
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