プレスリリース 2003年

定期検査中の福島第一原子力発電所2号機における原子炉建屋内での水漏れについて(続報)

                         平成15年7月25日
                         東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロ
ワット)は、現在、第20回定期検査を実施しておりますが、昨日、午前10
時頃、原子炉建屋1階において水漏れを発見しました。
 調査の結果、残留熱除去系*1の計装ラック排水口から水が漏れており、
残留熱除去系の差圧検出器の排水弁を閉めたところ、水漏れが止まるのを
確認しました。床に漏れた水の量は約60リットル、放射能量は約3.5×
106ベクレルであると暫定的に評価しました。
 原因については、排水配管取替工事のために閉止していた下流側の配管
に、上流側の排水弁が開いていたために水が流れ込み、当該排水口から水
が漏れたものと推定しました。なお、本事象による外部への放射能の影響
はありません。(平成15年7月24日お知らせ済み)

 その後、漏えい範囲を詳細に寸法測定し漏えい量を再評価した結果、床
に漏れた水の量は約100リットル、放射能量は約5.6×106ベクレルで
あることを確認しました。

 今後、残留熱除去系の差圧検出器の排水弁が開いていた原因について、
詳細な調査を行うとともに、再発防止対策を検討してまいります。

 また、原子力安全・保安院による国際原子力事象評価尺度(INES)
暫定評価では、0-となっています。

                               以 上

*1:残留熱除去系
    原子炉を停止した後の燃料の崩壊熱除去や非常時に原子炉の
    水位を維持するための系統。


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