平成15年6月20日
東京電力株式会社
当社は、原子力発電所における一連の不祥事に対して、安全確保を最優
先に再発防止対策を徹底するため、全力で取り組んでいるところですが、
昨今、ルール遵守、現場管理、および情報共有の不徹底という基本的な問
題を原因とする不適合が頻発していることから、もう一度気を引き締めて
安全確保の足もとを強固なものとするために、6月20日から9月20日まで、
「原子力安全・品質特別強化活動」を実施いたします。
「原子力安全・品質特別強化活動」につきましては、以下を基本に実施
いたします。
○ 当社と協力企業が一丸となった活動を、経営トップ自らが陣頭に立
って展開すること
○ 当社および協力企業の現場責任者は、各自の任務を自覚し、責任を
もって遂行すること
○ 発電所に働く一人ひとりが各自の健康管理に注意し、作業環境を整
備して、ルール遵守、情報共有の徹底を基本に各々の職務に集中し
的確に遂行すること
具体的な実施内容は、以下の通りです。
(1)経営層参加による緊急安全大会を開催する。
(2)現場レビューを行う。
・品質マネージメントチームによる重点現場パトロール
・中央操作室作業環境の改善(整理、整頓、清潔、清掃の徹底)
(3)コミュニケーションを徹底する。
・不適合事例の伝達
(4)「原子炉主任技術者」有資格者を中央操作室に駐在させる。
・燃料装荷、制御棒操作状況の確認
・当直引継状況の確認
(5)臨界教育を改めて実施し、徹底する。
(6)本強化活動を原子力品質監査部が確認し、社長へ報告する。
当社は、今後とも、協力企業と一丸となり、発電所の安全確保を最優先
に、再発防止に向け更に徹底してまいります。
以 上
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