平成15年3月11日
東京電力株式会社
当社は、昨年8月の自主点検記録の不適切な取り扱いに係る事案の公表以来、
順次、設備の健全性・安全性の確認を行ってまいりました。
こうした点検を通じて、シュラウドおよび原子炉再循環系配管で確認された
「ひび」につきましては、国の「原子力発電設備の健全性評価等に関する小委
員会」(以下「小委員会」という)において評価・検討が行われ、昨日、その
「中間とりまとめ」がなされました。
当社といたしましては、小委員会の結論を踏まえ、補修についての基本的考
え方を以下のとおりとりまとめました。今後、当社の考え方を、総点検結果や
再発防止対策の進捗状況とともに、立地地域の皆さまをはじめ、関係各所に十
分ご説明してまいる所存です。
なお、格納容器漏えい率試験についても公開の下に実施し、その結果につい
てお知らせしてまいります。
(シュラウドについて)
○ シュラウドで確認された「ひび」については、小委員会において、現時点
で直ちに補修を講じる必要はないが、今後適切な頻度で点検を実施し、実際
の進展状況を把握していく必要があるとされております。
○ 当社としては、これを踏まえ、ごく軽微なもの及びシュラウドの健全性に
影響を与えないものを除き、全ての「ひび」を除去することといたします。
(原子炉再循環系配管について)
○ 原子炉再循環系配管で確認された「ひび」については、改善された超音波
探傷試験方法によりデータの信頼性を確認した上で、健全性評価を行うまで
の間、一定の期間が必要となることから、配管を取り替えるか、あるいは「ひ
び」を除去することといたします。
以 上
<添付資料>
・当社原子力発電所の点検状況及び補修について(PDF 11.5KB)
・シュラウド補修方法概略図(PDF 70.2KB)
・原子炉再循環系配管補修方法概略図(PDF 67.1KB)
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