平成14年11月29日
東京電力株式会社
去る10月1日、関東地方に上陸した「戦後最大級」と言われる台風21号の強風により、
当社送電鉄塔の倒壊事故が発生いたしました。今回の事故発生につきまして、改めてご迷
惑をおかけいたしました皆さまに深くお詫び申しあげます。
当社は、社外の学識経験者にもご参加をいただいた事故調査検討委員会を設置し、原因
究明と再発防止等について鋭意検討を進めてまいりました結果、このたび倒壊の原因等が
判明いたしました。
委員会による検討の結果、当該鉄塔の設計・施工は昭和46年当時の技術・知見に基づい
て行われていたこと、また、設備の維持管理においても法令上求められる巡視点検を的確
に実施していたことが確認された一方、27.5万ボルト香取線22号鉄塔の基礎の耐力が設計
耐力を下回っていたことが原因であると推定され、当該鉄塔に採用されていた基礎形式と
現地地盤に起因する固有の問題であることが明らかになりました。
また、本日、原子力安全・保安院から「送電線鉄塔損壊事故の再発防止について」の指
示をいただきましたことから、この内容も踏まえ再発防止対策に取り組んでまいります。
(別紙参照)
当社は、すでに対策の実施につきまして関係部署が連係し対応いたしておりますが、今
後は、全社をあげて安全の確保と事故再発防止に取り組み、設備安全、人身安全、社会安
全に向けて全力を傾注してまいる所存です。
以 上
<別 紙>事故調査検討結果(PDF 257KB)
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