定期検査中の福島第一原子力発電所3号機で発見された制御棒駆動水圧系配管の不具合について
平成14年8月22日
東京電力株式会社
当社は、7月18日から福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出
力78万4千キロワット)の第19回定期検査を実施しておりますが、8月17
日、原子炉再循環系配管の取替工事をする際、同作業の支障となる制御棒
駆動水圧系*1配管の一時撤去・復旧を行っていたところ、配管取付後の
配管継手外周面に浸透探傷検査*2により表面にひびを発見しました。
その後、当該系統の他の配管についても、格納容器貫通部近傍などを調
査した結果、表面の一部にひびがあることを確認しました。このため原因
調査および対策を実施します。
なお、外部への放射能の影響はありません。
また、原子力安全・保安院による国際原子力事象評価尺度(INES)
暫定評価では、0-となっています。
以 上
*1制御棒駆動水圧系
復水系統などから制御棒駆動機構に通常操作のための駆動水、スク
ラム時の高圧水などを供給する系統。
*2浸透探傷検査
試験体表面に開口しているキズに浸透液を浸透させ、指示模様を観
察することによりひびなどの欠陥を調査する非破壊試験方法。
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