プレスリリース 2002年

定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所7号機の発電開始について



                         平成14年7月29日 
                         東京電力株式会社 


 当社・柏崎刈羽原子力発電所7号機(改良型沸騰水型、定格出力135万 
6千キロワット)は、平成14年4月9日以来、第4回定期検査を実施して 
まいりましたが、7月28日午前8時51分発電を開始いたしました。 
 今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能 
検査を受け、8月下旬頃に定期検査を終了する予定です。 

 今回実施した主な工事は、以下の通りです。 

(定期検査中に実施した主な工事) 

1.燃料集合体の取替え 
   燃料集合体872体中236体を取り替えました。 
2.出力領域計装検出器の取替え 
   出力領域計装検出器52本中9本を取り替えました。 
3.燃料集合体の漏えい検査 
   燃料集合体全数(872体)の調査を行った結果、漏えいのある燃料 
  集合体2体が確認されたため(4月26日お知らせ済み)、当該燃料集 
  合体を健全なものに取り替えました。 
   なお、漏えいが確認された燃料集合体2体について、浸水燃料棒調 
  査およびファイバースコープによる外観観察を実施したところ、それ 
  ぞれの燃料集合体に1本(計2本)の漏えい燃料棒が確認されました。 
  また、燃料集合体内に糸状の異物が確認されたことから、今回の漏え 
  いの原因はこの糸状の異物によるものと推定しています。 
4.その他 
   今回の定期検査中に原子炉冷却材再循環ポンプ10台のうち1台につ 
  いて、ポンプの羽根(インペラ)に微小な傷が確認されました。(5 
  月14日お知らせ済み) 
   調査した結果、炉内に混入した糸状の金属が当該ポンプの羽根に引 
  っかかり、微小な振動による摩耗によって傷が生じたものと推定して 
  います。 
   その後、炉内の清掃を実施したところ、4本の糸状の金属を回収し 
  ました。 
   なお、当該ポンプの羽根は新品と交換しています。 

(注)漏えいした燃料集合体内に確認された糸状の異物は、その形状等か 
  ら、炉内から回収された糸状の金属とほぼ同様のものと考えています。 

                              以 上 


<参考>当社原子力発電所の現況 

福島第一・1号機(46万キロワット)      運転中 
     2号機(78万4,000キロワット)   運転中 
     3号機(78万4,000キロワット)   定期検査中 
     4号機(78万4,000キロワット)   運転中 
     5号機(78万4,000キロワット)   運転中 
     6号機(110万キロワット)      定期検査中 
福島第二・1号機(110万キロワット)      運転中 
     2号機(110万キロワット)      調整運転中 
     3号機(110万キロワット)      運転中 
     4号機(110万キロワット)      運転中 
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)      運転中 
     2号機(110万キロワット)      運転中 
     3号機(110万キロワット)      運転中 
     4号機(110万キロワット)          運転中 
     5号機(110万キロワット)      運転中 
     6号機(135万6,000キロワット)   運転中 
     7号機(135万6,000キロワット)  7月28日から発電開始 





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