平成14年6月7日
東京電力株式会社
すでにお知らせいたしましたとおり、当社は、昨年10月仏国にて保管中の
放射性物質等輸送容器(PNTL社所有MOX燃料輸送容器)1基において、
放熱用フィンが数mm程度浮き上がっていることが確認されたため、同年11
月に社員を仏国に派遣し、当社がMOX輸送に使用する予定の11基全てにつ
いて寸法等の調査を実施しました。その結果、当該1基の少数のフィンがわ
ずかに浮き上がっていること、他の容器についてこのような浮き上がりが生
じていないことを確認いたしました。
当該容器は、今後の当社MOX燃料輸送用のもので、これまで2回実施さ
れた日本へのMOX燃料輸送に使用されたものではありません。(平成13年
11月29日お知らせ済み)
浮き上がりの確認された当該1基については、その後放熱用フィンとレジン
を除去し、原因と対策の調査を行ってまいりましたが、本日、国土交通省に調
査結果を報告しましたのでお知らせします。
調査結果の概要は以下のとおりです。
○輸送容器本体胴外表面の低炭素鋼製オーバーレイの一部に腐食が発生し、
放熱用フィンの溶接部が剥離、放熱用フィンが浮き上がったものと推定さ
れる。
○低炭素鋼製オーバーレイの腐食が原因であったことから、新規製造する
容器については、材質を耐食性の高いステンレス鋼に変更するとともに、
点検・保守の強化を実施する。
当社が使用する予定のMOX燃料輸送容器11基の取扱いについては、今後
国土交通省の指導のもと適切に対応してまいります。
以 上
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